10代の子どもについて親が知っておくべき「大事な事実」10個

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2015.08.07

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自分が10代だったときのことを思い出してみましょう。ティーンエイジャーは、変化の時期。自分や身の回りに起きるさまざまな出来事を受け止めるのに精一杯です。

喜怒哀楽の表現が激しくなったり、思いどおりにいかないと感じることも多かったのではないでしょうか。同じことを、いま10代の子どもたちも経験しているのです。

青年期に人間の脳は最も急激な成長を遂げます。今回は『Live Science』の記事を参考に、すべての親が知っておくべき「青年期の子どもについての10の事実」をまとめました。

■1:最も脳が発展・成長する時期である

11〜19歳はもっとも多感な時期です。神経科学の研究者サラ・ジョンソン氏は、人生を通じて変わり続ける脳がもっとも影響を受ける時期だといいます。

「ティーンの脳内」についての著書があるシェリル・ファインスタインも、この時期は脳が新しい認知能力やスキルを得る時期であるといっています。19歳にもなれば見た目も中身も大人と感じるかもしれませんが、まだ成長過程にあることを忘れないようにしましょう。

■2:神経細胞の再構成は青年期にも起きる

いままで科学者は、幼少期だけが神経細胞・ニューロンが活発に結合していると考えていました。3歳までの間に効率的な構成に整えられ、その後は大きく変化しないと思われてきたのです。しかし、ニューロンの活発な成長活動は青年期の前にも起こるということが。国際的な総合科学ジャーナル『ネイチャー』で発表されました。ちなみに女子のピークは11歳、男子のピークは12歳だそうです。

■3:デリケートな時期で感情に左右される

大人に近づくと、脳のさまざまな領域が相互に協力して働き、処理能力が高まります。脳内の情報を使って問題を処理する経験を積むことで、意思決定技術が向上していくのです。

ただし、この時期の意思決定は、感情に大きく左右されやすい大脳辺縁系を多用します。意思決定が感情に左右されやすいのは、脳科学的に仕方がないことなのです。

■4:社会を知って理性との戦いが始まる

新たな考え方を身につけはじめる時期でもあります。感情が不安定なので、親や家族とはぶつかることもあるでしょう。青年期になると、個人的な感情と理性の間で揺れ動きはじめます。良心と社会性を身につけた子どもたちを穏やかな感情で受け止め、支えましょう。

■5:激しく感情が揺さぶられる

10代は、記憶と感情の形成に極めて重要な部分である、大脳辺縁系の大きな変化が始まる時期です。そのため怒り、恐れ、攻撃性、興奮、性的な欲求などの強い感情が揺れ動きます。同じ10台でも若いほど衝動的に感情のままに行動してしまいがちですが、年上になるほど自分の理性と戦うようになっていきます。

■6:社会の一員としての自分を意識するようになる

2004年発表のニューヨーク科学アカデミーの研究によると、青年期では考える力が伸びるかわりに、自分を意識することで社会的不安は増加します。他の人の視線が気になったり、より大人らしく振る舞いたくなることもあるでしょう。大人は、交渉や妥協の必要性、そして人と助け合う大切さを教える必要があります。

■7:感情にブレーキがかかりにくくなる

大人以上に刺激的なことにチャレンジしたい時期です。17歳くらいまでは衝動的な感情に勝てず、喧嘩や酒に手を出してしまうかもしれません。青年期の子どもは、感情のブレーキの性能が低いことを忘れないようにしましょう。逃げずに受け止め、時に親がブレーキになりましょう。

■8:家族のかたちに関わらず親の愛情がいる

ある調査によれば、青年期の子どもの84%が自分の母親を、父親については89%も高く評価していることがわかりました。時に子ども側が親を拒否する場合もあるでしょう。しかし、根底では子どもたちも親を必要としているのです。彼らは大人ではなく、まだ発展途上。それを忘れずに、見守りながら側にいてやりましょう。

■9:より多くの睡眠が必要となる

若いうちは睡眠不足でも大丈夫、という考え方は間違っています。理想としては毎日9〜10時間寝るのがよいくらいです。青年期に24時間周期のリズムに変動があると、大人になってからも影響します。脳内の活発な再形成にも影響を及ぼすので、青年期に入っても睡眠時間には気を配りましょう。

■10:自分が世界の中心だと勘違いする

オキシトシンと呼ばれるホルモンの生成量が増えることで、自意識がより強くなります。近年の研究によると、自意識は15才でピークに達するということです。実現可能・不可能な物事の判別ができないうちに自意識が強まるので、理想主義になってしまいがちです。

社会との関わり方を教えてあげるのも親の務めですが、答えを与えるのではなく、自分で考えることをサポートしてあげてください。

10代は難しい時期。手を焼くこともあるでしょう。しかし親を含めて誰もが通る道です。いまは不安定かもしれませんが、やがて成熟した大人になるために、手を貸してあげましょう。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

10 Facts Every Parent Should Know about Their Teen’s Brain-LiveScience

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