余計なモノを買うより経験にお金を使う方が「幸せになれる」理由

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2015.08.09

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私たちはこれまで、目に見えないもの、形に残らないものにたくさんお金を使ってきています。

たとえば、友だちや彼氏と遊びに行ったり、旅行をしたり、ライブに行ったり、映画を見たり……。こうした経験を「無駄だった」なんて思っていませんか?

でも、モノを買うよりなにかを経験をすることにお金を使う方が幸せになりやすいのです。

今回は、『Fast Company』の記事を参考に、限られたお金の正しい使い方についてまとめました。

■モノより経験にお金を使う方が幸せになれる理由

モノは長い間所有することができます。それに対して、経験は瞬間的なものです。長く楽しめるという意味では、一見モノの方がよさそうです。

しかし、それはまやかしです。最近の研究によって、瞬間的な経験の方が、モノを所有するよりも幸福度が高いことがわかったのです。瞬間的なものであるからこそ、コンサートやバカンスなどのその場限りの経験は、私たちを幸せにしてくれるということ。

お金と幸せに関する問題を20年以上調査していたコーネル大学の心理学教授、トーマス・ギロビッチ博士は「私たちは満たされるためにモノを買います。買った瞬間、それからある程度の期間は買ったことで幸せは得られるでしょう。

ただ、新しいものが刺激的に感じられるように、徐々にその幸せは日常に埋もれていってしまいます。モノから得られる喜びや幸せは、一時的なものでしかないのです」と主張します。

■モノを買っても幸せは時間の経過とともに下がる

最新のiPhoneを持つことは幸せですか? それとも、美術館や展示会、課外活動、新しいスキルの習得、旅行などの経験にお金を使いますか?

科学的には、答えは明らかです。後者の方が、圧倒的に多くの幸せを得られるとギロビッチ博士は提案します。

お金は幸せと直結しています。ギロビッチ博士の研究によれば、モノを買った瞬間、誰もが幸せを感じているそう。

しかし、時間が経過するにつれて、徐々に満足度が下がっていく結果となったのです。一方、お金で経験を買った場合には、時間の経過とともに満足度が下がるどころか上がっていきました。

目に見えるモノより目に見えない経験がより幸せを実感できるということは、驚くべき事実です。

しかし実際には目に見えない幸せな経験こそが、私たちのアイデンティティにも結びつくような強い記憶となり、財産となるのです。

■経験にお金を使えばそれは自分自身の一部になる

ギロビッチ博士はこのようにも主張します。人は誰でも、好きなモノを買います。買ったモノに対して、それが自分のアイデンティティを支えてくれていると錯覚することがあります。しかし現実には、モノはあくまで自分の外側にあるに過ぎません。その点、経験は自分の内側に入り込み、自分の一部となります。経験から得ることができた知見は、すべて自分の中の財産となるのです。

モノには物語がなくても、経験には物語があります。自分が経験したことを話せば、相手は新しいことを吸収できます。モノについて語るよりも、経験について語る方がぐっと相手との距離も近くなり、幸せを感じられるのです。

高いテレビ、車、家を所有している人と、バカンスを楽しみ、より良いホテルに泊まり、新たな経験をたくさんしている人。どちらの方がうらやましいですか?

聞いてみたい話がたくさんある人は、おそらく後者の方ではないでしょうか。

形に残らないからといって、経験にお金を費やすことをもったいなく思うのはもうやめにしましょう。確かに経験に形はありませんが、私たちのなかには確かに残り、幸せに導いてくれるのです。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

The Science Of Why You Should Spend Your Money On Experiences, Not Things-Fast Company

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