高脂肪の食事が5日続くと筋肉が変わる?実は恐ろしい脂肪の影響

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2015.08.11

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「脂っこいものが食べたい!」

脂肪がからだに悪いのは百も承知だとはいえ、無性に揚げものを食べたくなるときがありますよね。でも、脂肪が体に与える影響を本当に知っていますか?

『Science Daily』によれば、たった5日間、脂肪分の多い食事を続けただけで、筋肉やからだのつくりが変わってしまうというのです。これは長期的には、体重増加、肥満など健康上の問題を引き起こすともいわれています。

■食事の影響は意外と早く体に出る!

「多くの人は、数日間不健康な食生活をしても、すぐもとに戻れると考えています」ヴァージニア工科大学で栄養学や運動について研究している、マット・ハルヴァー準教授はいいます。「しかし、たったの5日で筋肉のつくりは変わってしまうのです」

この研究で初めて、人体はいままで考えられていたより、ずっと早く食事に影響されることがわかりました。5日くらい、食事が不規則になったり、からだに悪いものを食べてしまうことはよくあります。しかし、それも確実に、からだに悪影響を及ぼすというのです。

■筋肉はいちばん多く糖分を使う場所

食べものを食べると血糖値が上がります。そして筋肉は、血液中の糖分をいちばん多く消費している場所。筋肉は私たちの体重の、実に30%を占めています。エネルギー消費が大きく量も多い筋肉の代謝が変わると、当然、からだにも大きな影響を与えます。

5日間の高脂肪の食事のあと、筋肉は糖を分解しにくくなり、血糖値を下げる働きをするインシュリンの働きが鈍り、糖尿病などのリスクが高まるのです。

■体重に変化がなくても筋肉は変わる

研究では、健康な大学生たちにソーセージビスケットやマカロニとチーズ、バターであえたものなど高脂肪の食事をしてもらいました。通常の食事の脂肪分はおよそ30%ですが、この食事は55%が脂肪になるようにつくられました。高脂肪ですが、摂取カロリーは前と同じになるように計算されています。

その後、筋肉のサンプルが採取され、糖分の代謝がどのように行われたか調査されました。すると、筋肉の糖分の代謝の仕方は変わっていましたが、学生たちには体重の増加やインシュリンの働きの低下は見られませんでした。

自分ですぐにわかる変化がなくても、からだは確実に影響を受けているのです。自覚がないだけに、より注意が必要です。

ハルヴァー準教授たちは、今後、高脂肪の食事が長期的に人体に与える影響や、どれくらいの期間で筋肉の代謝がもとに戻るのかを研究するといいます。

昔からいわれているとおり、健康な食事はからだの基本。知らないうちに体のつくりが変わってしまわないようにするためにも、「今日だけ……」は禁物。毎日健康な食事を摂るように心がけましょう。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Five days of eating fatty foods can alter how your body’s muscle processes food―Science Daily

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