週に60時間以上の労働は危険!仕事中毒「一歩手前」の見極め方

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2015.08.14

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「ワーカホリック」と呼ばれる人たちは、どうしてあんなに働くのでしょうか?

とくに、いまはブラック企業問題に注目が集まっています。ニュースでたびたび過労死の報道がされると、働きすぎる人たちが心配になってしまいますよね。

そんななか、『Fortune』がワーカホリックのメカニズムに関して興味深い記事を載せていたのでご紹介します。

■日本の1週間の平均労働時間は42.2時間!

産業革命(18~19世紀)のころは、1週間の労働時間は60時間が「当たり前」という時代でした。

それが徐々に減り、ここ50年はブルーカラーを中心に労働時間の減少が顕著になっています(ただし男性のホワイトカラーの労働時間は、逆に微増中)。

現代の欧米では、1週間の労働時間が48時間を超えると「働きすぎ」と定義されるようです。

ちなみに、日本を含めた国々の最近の労働時間について調べたところ、『データブック国際労働比較2014』に製造業における2012年の週平均労働時間は、日本42.2時間、アメリカ41.7時間、イギリス41.3時間、韓国43.3時間、香港45.0時間でした。

どうやらアジアの国々は欧米にくらべ、労働時間が長い傾向にあるようです。

■ワーカホリックの人たちが働きすぎる理由

それでは、なぜ一部の人たちは働きすぎてしまうのでしょうか? それは、長時間の仕事もいとわない人たちには主に4つの「動機づけ」があるからなのだそうです。

(1)そもそも仕事自体が楽しくて、うれしくて、満足感を与えてくれるから。家庭を離れられるひとときだから

(2)仕事は家庭と異なり、なにが起こるかを予測でき、秩序があり、感情的に安定でき、冷静でいられる場所だから

(3)遊びの代償としての仕事だから。つまり、とても満足できる趣味があり、そうした余暇につぎ込むお金を稼ぐためにがんばっている

(4)環境がそうだから。自分の周囲がびっくりするくらい長時間働くため、長時間労働は当たり前だと感じてしまう

4番などは、日本の社会でもよくみられそうですね。みなさんはどれかに当てはまるでしょうか?

■自分が仕事中毒か否か見極めるポイント

ここで注意しなければいけないのは、同じ長時間の労働をするにしても、「仕事が好きだから長時間やっている」というケースと、「仕事をしないと不安になるからつい」というケースは異なるということ。

前者はよいとしても、後者は「仕事に中毒している状態」ということになりますので、あまり健全な仕事のしかたとはいえません。

長時間の労働は、心身の健康を壊したり、事故に結びついたり、決断力を鈍らせたりします。週60時間を超えると、事故率は33%アップするのです。

つまり、働きすぎは会社にとっても個人にとってもいいことはないということ。

では、自分が仕事中毒か否かを見極められるポイントはなんなのでしょうか? 仕事中毒になっている場合は、次の4つが当てはまるそうです。

(1)自分の仕事に、必要以上の時間、注意、思いを注ぎ込んでしまう

(2)感情が麻痺してしまい、「承認」、「コントロール」、「権力」、「成功」への中毒状態になってしまう

(3)慢性的に仕事の調整ができない状態であり、他のなにをおいても仕事に溺れてしまう

(4)仕事の内容そのものに楽しみは見出せないのに、過度に仕事をすることで喜びを得られるため、どうしても仕事をしてしまう

さらに仕事中毒の人は、「仕事とは、Win-Winではなく勝つか負けるかである」「いい人こそ最後まで働く」「仕事で自分を証明する」などという信念を持っていることも……。

1日のうち、仕事をして過ごす時間はただでさえ長いもの。どうせなら「中毒になっているから」ではなく、楽しんで仕事をしたいものですね。

(文/松丸さとみ)

 

【参考】

Are you a workaholic, or do you just love your job?-Fortune

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