2050年には97億人!世界の人口が爆発的に増加している理由

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2015.08.14

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世界各国で少子化が問題になっていますが、それでも世界規模では人口は増え続けています。

いま、世界の人口はおよそ73億人。しかし『The Guardian』によると、2050年には97億人に達するという予測が国連で発表されたそうです。いったい、世界でなにが起こっているのでしょうか。

世界の人口増加率は1970年代に低下

10年前の人口増加率は1年に1.24%でしたが、現在は1.18%に落ちています。それでも、1年に8,300万人も人口が増えている計算です。

世界の人口増加率は1960年代にピークを迎え、1970年代から下がり始めました。

国連の調査によると、増加率が緩やかになった原因は、世界的な出生率の低下にあるとか。出生率とは、女性が生涯で産む子どもの人数の平均値。世界でいちばん出生率が高いアフリカでも、その人数は減っていたそうです。

しかし、それでもすでに人口が多い国では、人口は増え続けています。

インド、ナイジェリア、パキスタン、など9つの国の人口増加率は、2050年までに世界の半分の人口増加率をカバーするだろうと国連は予測しています。

■人口増加は先進国の少子化より深刻

世界の人口は、2030年までに84~86億人、2050年までに94~100億人、そして2100年までには100~125億人になるだろうと予想されています。

アフリカは2050年までに28の地域で人口が倍になり、これからの35年間で世界の半分以上の人口増加を担うだろうといわれています。

ナイジェリアは2050年には世界で3番目に人口が多い国になり、アメリカの人口を超える予想です。

アフリカは途上国が多いため、2050年以降は人口が増加する唯一の地域になりそうです。世界の人口におけるアフリカの割合は、2100年までに現在の25%から39%にまで増える見込みです。それと入れ替わるように、アジアは2050年までに54%、2100年までに44%に減ると予想されています。

今後、実際に出生率がどうなるかは断定できないとはいえ、アフリカが世界の人口のカギになるのは間違いなさそうです。

世界の人口増加は貧困にもつながる

調査を行った研究者のひとりであるジョン・ウィルモスさんは、アフリカでの人口増加は、さまざまな問題も抱えていると語っています。

「人口が増加するにつれ、貧困や格差、飢餓や栄養失調、公衆衛生などの問題の解決が必要になってきます。これらは国の発展に欠かせません」

ウィルモスさんによると、1970年代以降の人口減少は、全世界で均一に起きているわけではありません。

アフリカは人口増加が早い地域ですが、子どもの死亡率の低下により、以前ほどたくさん産む必要がなくなってきました。現在人口14億人で世界トップを誇る中国は、7年後にはインドに抜かれるだろうといわれています。インドは2030年以降も、何十年かは人口が増え続ける見込みですが、中国は減っていくと考えられています。

ヨーロッパは、唯一人口が減り続けている地域です。7億3800万人の人口は、2100年までに6億4600万人にまで減少すると予測されています。

■世界各国で高齢化が社会問題となる

ヨーロッパの国々や北アメリカなど、世界のおよそ半分にあたる46%の国では、出生率は2.1人以下になっています。

インド、インドネシア、パキスタンなど、46%の国では出生率は2.1~5人、ナイジェリアやコンゴ共和国などの国々では5人以上です。出生率が5人以上の国はほとんどがアフリカにあります。

出生率の低下は高齢化ももたらします。現在ヨーロッパの60歳以上の人口の割合は24%ですが、これが2050年までには34%になるといわれています。また、ラテンアメリカの国々でも現在の倍の25%に、そして若い世代が一番多いアフリカでも、5%から9%に増えると予想されています。

調査では「特に発展途上国で、健康と家族計画についての知識を広めることが必要」としています。2015年の調査では途上国の34%の女性が避妊しておらず、22%以上が望まない妊娠をしていました。

避妊についての正しい知識がないことも、アフリカの人口増加に影響しているようです。

いずれにしてもエネルギー問題同様に、人口問題についてはこれから考えていかなければなりません。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Global population set to hit 9.7 billion people by 2050 despite fall in fertility―the guardian

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