寿命は将来150歳になる?長寿化時代に求められる新しい働き方

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2015.08.15

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いま、人間の寿命は延び続けています。1950年の平均寿命が78歳だったのに対し、現在は84.5歳。

しかも、英語圏のニュースサイト『GOOD』で紹介されている研究によれば、人口における85歳以上の人の割合は、2050年には35%に増えているのだとか。

さらに驚くべきことに、現在の若者が年を取るころには、寿命は150歳まで伸びている可能性もあるというのです!

そうなると、65歳くらいで仕事を辞めてもその後の生活は85年……。ライフスタイルを根本から考えなおさなければならないかもしれません。

長寿化が進めば働き方を考え直す必要がある

世界最高齢の記録は122歳で、フランスの女性、ジャンヌ・カルマンさんが保持しています。しかし彼女以外にも、110歳以上まで生きる人はさほど珍しくありません。

長寿化が進むにつれて、私たちは「どう生きるか」「どう働くか」を考えなおす必要に迫られるでしょう。

「私たちは歴史上、これまでにないほど長生きするようになりました。人類として、初めての事態に直面しているのです」とスタンフォード大学の研究者であるタマラ・シムズさんはいいます。「働き盛りの中年期をどう過ごすか、文化的な変革が必要になっています。これは簡単なことではありません」

長寿化の時代には細く長く働くスタイルを!

そのひとつの方法として、シムズさんは「老後から時間を借りる」ライフスタイルを提案しています。

定年退職までわき目もふらずに働くのではなく、若いときはパートタイムの仕事などで自分の時間を持ち、家族と過ごしたり、自己実現の目標を達成したり、健康に気をつけて暮らす、という方法です。

私たちは間違いなく、自分の両親や祖父母よりも長い年数働かなければなりません。「細く長く働く」という、親の世代とは違う意識が必要なのです。

アメリカで俗に「ミレニアル世代」と呼ばれる、現在18~32歳くらいの世代は、いまもっともワークライフバランスを考えなければならない世代です。

しかし、彼らは2008年以降の大不況で経済状況が悪化、自分の生活よりも仕事に集中しなければならなくなりました。

スタンフォード大学の別な研究者であるドーン・カーさんは、若い世代に働き方を考えてほしいと訴えています。ミレニアル世代はベビーブームの世代とは違う生き方をしなければならないということです。

「定年まで30年働いても、そのお金でその後60年間生活しようと考えるのは現実的ではありません」

長寿化なので老後のためにも長くできる仕事を

カーさんは、若い世代に長い時間をかけて成長することができる仕事を選ぶことを勧めています。長くやりがいを感じる仕事は、老後の生活に潤いを与えてくれます。

また健康面でも、65歳以上も働いたほうがいいと考えられています。

シムズさんは「活動的でいることは重要」といいます。いままでバリバリ働いていた人が急に仕事を失うと、認知症や、気持ちが憂鬱になりやすくなるという問題が起きやすくなるのだそうです。

働き方を変えることは、働く人にとって優しいだけでなく、国家全体にとってもメリットがあります。ミレニアル世代は現在、人口の3分の1を占めています。彼らが長期に渡って労働人口を支えてくれると、国家は潤います。

若い世代に9時―5時の仕事だけを紹介するのではなく、様々な生き方を紹介するのもひとつの方法だと考えられています。

また、最近では「ギャップ・イヤー」といって、大学を卒業後すぐに就職せず、自由な時間を過ごすということも行われています。

寿命が延びると、いまの定年の年齢が人生の折り返し地点になるかもしれません。

人生は思っているより長くなりそうです。就職活動中のみなさん、転職を考えているみなさん、どんな仕事をするか、もう一度働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

The First Humans to Live to the Age of 150 Are Already Alive―GOOD

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