意識すれば感情の見抜き上手になれる「相手の話を聞く4レベル」

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2015.08.16

suzie.20150816

きょうご紹介したいのは、『人は感情でモノを買う』(伊勢隆一郎著、フォレスト出版)。

インターネットを利用したマーケティング手法によリ、12時間で5億円を売り上げた実績を持つ著者が、“見えない相手の感情”を見抜く方法を明かした一冊です。

さまざまな角度から持論を展開しているなかから、ネットビジネスに限らずあらゆる業種に応用できそうな「『相手の話を聞く4レベル』で、相手の感情を見抜く訓練をする」に焦点を当ててみましょう。

■レベルを設定した理由

簡単そうに見えて、人の話を聞くことは思った以上に難かしいもの。著者はそう指摘しています。

なぜなら多くの人が、「聞くことくらい、普通にできている」と思っているから。

でも実際には、聞いているようでいて、「次に自分はなにをいおうか」と考えていたりするもの。しかし、それでは相手の感情を見抜けなくて当然です。

そこで著者は、聞くことについて「相手の話を聞く4レベル」を設定しているのだそうです。

相手の話を聞く4レベル

[レベル0]:まったく聞いていない

これは、相手の話を聞いているようで、実はまったく聞いていない状態。

このレベルだと相手のことばが耳を素通りしているだけで、理解しておらず、理解しようとすらしていないといいます。

だから当然、相手は「話を聞いてくれない」と不満を持つことに。

親子、夫婦、友だちなどプライベートな人間関係のなかでならともかく、他人であれば、その場で関係が終わりになってもおかしくありません。

[レベル1]:話をジャッジしながら聞いている

自分が聞きたいことを、聞きたいように聞いている状態。

判断軸はあくまで自分であり、自分と照らし合わせて「この人はいま正しいことをいっている」「間違ったことをいっている」と判断しているということ。

当然ながら相手とのコミュニケーションは行われず、相手も「聞いてくれた」と感じることができないわけです。

[レベル2]:相手のことばをそのまま聞いている

自分の判断を入れず、相手のことばをそのまま受け取りながら聞いている状態。

相手のことばを正確にとらえようとしているため、オウム返しを正確に行うことができるといいます。

コミュニケーションは成り立っていて、こちらのことばにたいして相手が「そうそう」とうなずいてくれるレベル。

相手から「なんでも話せる」「安心できる」と思ってもらうことができ、信頼関係が生まれるそうです。

[レベル3]:相手の背景・意図・信念を考えながら聞いている

相手のことばの背景や裏側にある意図、その人が持っている信念などを意識しながら聞いている状態。

相手は「話を聞いてくれた」と嬉しく感じ、「自分のことをわかってもらえた」と感動することに。

しかも、本人が気づいていなかったことを自覚させることができるため、大きな影響力を与えることが可能。

だから、短期間で強い信頼関係を構築できるわけです。

[レベル4]:相手の感情を共有しながら聞いている

相手の感情を自分のことのように受け止め、感じながら聞いている状態。深く共感しているため、それが相手にも100%伝わることに。

結果として、短期間でも親友のように深い絆で結ばれた関係になれるとか。

著者は「ほとんどの人の聞くレベルは0と1」だといいますが、ならば日常的にこのレベルを意識し、レベル4に近づくように習慣化していけばいいということです。

慣れたころには、人間関係が円滑にまわっているかもしれません。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※伊勢隆一郎(2015)『人は感情でモノを買う』フォレスト出版

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