借金と貯金は同じ?合理的で参考になる「プログラマーの考え方」

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2015.08.21

suzie.20150821

『最速の仕事術はプログラマーが知っている』(清水 亮著、クロスメディア・パブリッシング)は、プログラマーならではの発想が貫かれたユニークな書籍。

プログラマーにとっての最大の関心事は「効率化」だと主張する著者が、徹底した効率主義を紹介しているのです。

きょうはそのなかから、「お金を多次元で捉える」に焦点を当ててみたいと思います。

プログラマーにとって借金と貯金は完全に等価

ビジネスマンが経営について考える際、もっとも重要なのは柔軟な発想を持つこと。

一方で人間には先入観に左右されやすいという側面がありますが、その点においてプログラマーは少し違うのだそうです。

なぜなら、一般人とくらべて柔軟な発想が得意な人が多いから。

具体的にいえば、プログラムを組むとき、デバッグをするとき、ハックをするとき、新たなプログラミング言語をおぼえるときなど、常に「それまでとは異なる視点の獲得」が必要とされるということです。

そしてプログラマーには、時間(一次元)と平面(二次元)と空間(三次元)をすべて等しく扱えるという発想があるのだとか。

そのいい例が、借金と貯金。一般的に借金は「できればしたくないもの」として捉えられがちですが、プログラマー的な視点でいえば、借金と貯金は時間軸が逆になっているだけで等価だというのです。

■プログラマーが借金と貯金が等価と考える理由

そこで、利息が発生しないと仮定して、借金と貯金を見てみましょう。

仮に月給20万で生活費が10万の人が、1月に親から100万円借金し、毎月10万円ずつ10ヶ月で返すと考えます。

だとすれば、預金はずっと0のまま。

一方、同じ人が親にお金を借りず、10万円ずつ10ヶ月貯金したら11月には100万貯まります。

でも、それを一気に使うと、結局預金は0。

利息を想定しない世界では、「100万円をいつ使うか」だけが問題で、借金と預金は完全に等価であるという考え方なのです。

■知っておくと役に立つプログラマー的な考え方

なお例外的に、利息をしてでも借金をした方が得になるのが、「資本を回転させる」という発想が必要な会社経営。

たとえば手元の100万円を運用することで、1年後には120万円くらいに増やせるとします。

もしそれが可能なら、銀行金利が年5%とすると借金をした方が得。

なぜなら100億円借りられれば、120億円に増やしても5億しか利息を払わなくてよく、15億円を丸儲けできるからです。

もちろん現実的には、こううまくはいかないかもしれません。が、基本的には、資本があるところはどんどん資本を増やし、ないところは小さなビジネスを回し続けなければならないということ。

この「ある時点の残高が同じならば、借金と貯金は本質的に等価」という考え方を知っておくと、さまざまな場面で役立つと著者は記しています。

プログラマーならではの発想は、とてもユニークで理にかなったものが多数。目を通してみれば、新鮮な驚きを感じることができるでしょう。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※清水亮(2015)『最速の仕事術はプログラマーが知っている』クロスメディア・パブリッシング

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