大人向けのぬり絵が世界で200万部の大ヒットとなった理由7つ

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2015.08.21

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いま、欧米を中心に大人向けのぬり絵が流行しています。

スコットランドのイラストレーター、ジョハンナ・バスフォードさんが2013年に出版した大人向けぬり絵、『ひみつの花園』がブームの火つけ役。

発売から2年が経った現在でもAmazon.comのベストセラーで1位になっており、これまでに世界中で200万部が売れました。

しかも、現在もAmazon.comベストセラーの上位20タイトルのうち、大人向けのぬり絵本が計6タイトルを占めているのです。

自分で絵を描く自信がない人でも、ぬり絵なら塗るだけで創造する楽しみを味わうことができる。それが人気の秘密かもしれません。

でも、他にも人気の理由がありそうです。トレンドに敏感な女性向けのサイト『Bustle』をもとに、秘密を探ってみました。

■1:著名精神科医が「曼荼羅ぬり絵」を処方したから

分析心理学で知られるカール・ユングは、セラピーの一環として自分の患者に曼荼羅(まんだら)を描いて塗らせました。ユングは、曼荼羅が「自己の全体性を表現するもの」であり、色が「無意識の部分を表現するもの」であると考えていたそうです。現在、大人向けの曼荼羅ぬり絵もたくさん発売されています。自分の好みに合ったものを探してみてくださいね。

■2:「ぬり絵パーティ」の人気が急上昇しているから

欧米の女性の間では、ひとりで黙々と塗るのに飽き足らなくなった人が参加する「ぬり絵パーティ」が流行っています。ぬり絵が好きな女子が集まり、ワイン片手にぬり絵を満喫するのだそう。絵を描くのと違い、集中しなくても楽しめるのがぬり絵の特徴。ガールズトークをつまみに、ワインとぬり絵のマリアージュを味わう。素敵な時間が過ごせそうです。

■3:ストレスや不安を緩和してくれるから

色を塗るという行為は、脳内で恐れをつかさどる部分をリラックスさせるといいます。脳の扁桃体を休ませてあげると、全体的なストレスの緩和につながるということ。そんな理由から、ぬり絵は瞑想やヨガと似ているといわれています。

■4:集中力がアップするから

絵からはみ出ないように色を塗るためは、それなりの集中力が必要になります。とはいえ、ストレスを感じるほどの強い集中力ではありません。ある臨床心理カウンセラーによると、心配事などを忘れて色塗りに没頭することで、前頭葉(脳のなかで整理したり問題解決をしたりする部分)が刺激され、集中力が増すのだそうです。また、他のことは忘れ、いま目の前にあることに集中する(マインドフルになる)トレーニングになるといいます。

■5:自分らしさを表現できるから

ぬり絵に「ルール」はありません。木の葉が緑でなくてはいけない理由などないし、水色の猫でもいいのです。気に入らなければ、黒猫に変えることだってできます。好きな色で好きなように表現できるのが、ぬり絵の魅力です。

■6:微細運動技能と視覚がアップするから

ぬり絵は、左右両方の脳がコミュニケーションを取り合って行います。絵の形を塗るときには脳の論理的な部分を、色彩や色の組み合わせを考えるときは創造的な部分を使います。これが、大脳皮質の微細運動や視覚に関係する場所の働きを統合させるのです。こうしたことから、ぬり絵は認知症を予防したり発症を遅らせたりする可能性があるといわれています。

■7:できあがった絵を飾れるから

きれいに塗れたら、そのままにしておくのはもったいない。そこで薄い紙でできたぬり絵を、窓に貼ってステンドグラスのような飾りにしているという人もいます。額に入れたり、壁に貼ったりしても素敵な飾りになるでしょう。

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「ちょっとぬり絵にトライしてみたいな」と思われた方も多いのではないでしょうか?

冒頭で紹介した『ひみつの花園』は日本語版が出ていますし、他にもいろいろな種類の大人向けぬり絵が日本の書店でも売られています。好きな絵を見つけたら、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

(文/松丸さとみ)

 

【参考】

7 Reasons Adult Coloring Books Will Make Your Life A Whole Lot Brighter-Bustle

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