天才児を育むには9歳までの子育てが肝心!地頭鍛える37の秘訣

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2015.08.24

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2014年春、14歳でカナダの名門5大学に合格して話題となった大川翔くん。両親の仕事の都合で5歳でカナダに渡り、9歳でカナダ政府にギフティッド(=天才児)に認定された彼は、中学を飛び級して12歳で高校生に。そして、14歳で大学を受験し、合格したのです。

そんな天才少年の翔くんは、いかにして育まれたのでしょうか? 勉強法や体験談を自身のことばで綴り、評判となった書籍が『ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法』(扶桑社)です。

そして今年、母親の視点から天才児を育てる教育法を紹介した『9歳までに地頭を鍛える! 37の秘訣』(扶桑社)が、発刊されました。

■母親は司法界の伝説「リアルドラゴン桜」!

実は、翔くんのお母さんである著者の大川栄美子さんも、ある伝説の持ち主。それは、翔くんが生まれる前のことでした。

栄美子さんの職業は、弁護士です。超難関と呼ばれる旧司法試験で、ひとりも合格者がいない大学から講義の依頼を受け、なんと3年後に合格者を輩出! その実績を称し、「リアルドラゴン桜」という異名を持つほど指導力に定評のある人なのです。

そんなスゴイ話ばかりを立て続けに持ち出すと、「蛙の子は蛙よ」……なんて、遺伝子のせいにしたくなりますよね。

ところが書かれている37の秘訣は、すべて誰にでもできること。決して、特別なことではないのです。「9歳までに」というタイトルは焦りを感じさせますが、栄美子さんは「子どもが何歳であれ、思い立ったが吉日」と鷹揚です。

しかも翔くん、歩き始めたのは、1歳5か月という出遅れ組。優秀な指導者でもある栄美子さんでも、育児書どおりに発達しない息子に心配することもあったようで、一気に親近感がわいてきます。

■絵本の読み聞かせが心を育み知への扉を開く

読み聞かせを実践している方は多いでしょうが、栄美子さんも翔くんが生後3カ月から始めたそうです。「なーんだ、そんなこと」と思った方、もう少しおつきあいください。

「どんな本を、どんな声のトーンで、どんな姿勢で行っているかを意識して読み聞かせていますか?」

「お子さんの表情を確認しながら読んであげていますか?」

「同じ本を何度も読んでほしいとせがまれたら、どうしますか?」

本書ではそうした、「細かいけれど大切なポイント」を秘訣としてていねいに紹介しています。

子どもの脳によい刺激を与える読み聞かせは、親子ともに楽しい時間を過ごし、子どもの自己肯定感を高める時間として大切。だからこそ、共働きなどで忙しいときは、「親がやれるときからやってあげれば、それでいい」といいます。

■お風呂場で遊びながら脳を鍛えるのも有効

お風呂から上がる前に、「10、9、8~1、0」という、カウントダウン遊びをしているお宅も多いのでは? 大川家でも「ゼロ~」のところを強調し、翔くんを湯船から持ち上げていたそうです。

はしゃぐ翔くんの様子が目に浮かびますが、なんとこの遊びが、「0の概念」の入門だというのです。またお風呂の壁に世界地図を貼っておき、話の流れから「インドってどこかな?」といった質問をし、遊びながら脳を鍛えていたそうです。

他にも、洋服は自分で選ばせたり、勉強場所はダイニングキッチンだったり……。毎日の生活を上手に活用し、脳を鍛える時間にしていた秘訣が次々と明るみになっていきます。

■「勉強しろ」ではなく「早く寝ろ」をたくさんいう

「勉強より睡眠のほうが大事」だという栄美子さん。「早く寝なさい」は家訓のようなもので、翔くんに向かっていちばん多く発していた言葉だったのでは……と振り返ります。

睡眠時間が足りていると、心が安定し、集中力は高まり、モチベーションも維持できます。しかも寝ている間に記憶が定着するので、いいことづくめだというわけです。

そして、寝る直前にテレビや携帯電話などの画面を見ないという生活スタイルは、睡眠の質を上げるために理にかなったことです。

「息子は決して特殊ではない」と話す栄美子さんの「子どもの地頭を鍛えるコツ」は、当たり前のことを、当たり前に、目的を意識して毎日やるということだけ。でも実は、それこそがいちばん難しいことなのかもしれませんね。

コツコツと9年間続けた人と、続けなかった人……。小さな1歩が、年単位で見ると、大きな差になって表れるのです。37の秘訣のなかから、まずはできることを始めてみましょう。

(文/山本裕美)

 

【参考】

大川栄美子(2015)『9歳までに地頭を鍛える! 37の秘訣』扶桑社

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