世界水泳が終わり、もうすぐ世界陸上が開幕します。アスリートたちが世界一を目指して力を出し切る姿には、いつも感動させられますよね。
頂点に立つためには、才能だけでなく幼いころからの厳しい鍛練と自己管理が必要。アスリートではない一般の私たちが「世界一になりたい」と思っても、いまからではちょっと難しいかもしれません。
でも、ギネス記録ならばまだまだ可能性はあるんです!
今回は、イギリスのニュースサイト『Telegraph』の記事を参考に、ギネスブックに載るための6つのステップをご紹介します。
■1:挑戦する記録を選ぶ
ギネス世界記録の認定を行う「ギネス・ワールド・レコーズ」には毎年4万件もの申請がよせられています。そのため新しい分野を見つけるのは至難の業。しかし、創造的な方なら挑戦する価値はあります。
もしくは、既存の記録を更新するという方向性ももちろんアリです。「モヒカンヘアの高さ」とか「バービー人形の保有数」といった記録は、がんばればなんとかなるかもしれません。
■2:挑戦したい記録を申請する
挑戦したい記録を決めたら、「ギネス・ワールド・レコーズ」に申請します。挑戦したい記録を検索、または新たに打ち立てたい記録を提案するのです。申請にはお金はかかりません。しかし、審議を経て連絡があるまでは通常数カ月時間がかかるので、有料ですぐに返事がもらえる「ファストトラック申請」もあります。(ギネス・ワールド・レコーズ・ジャパンの場合、個人申請で申請料9万9千円)
申請された記録候補を「ギネス・ワールド・レコーズ」が独自の基準に沿って審議し、認められれば正式な記録としてギネスブック認定候補となります。
■3:練習、練習、とにかく練習
もちろん、ほかの誰よりもあなたの記録が優れていなければギネス登録はかないません。たとえばある時間に握り潰すリンゴの数であるとか、トランプでつくるタワーの高さ、水の底を泳ぐ距離といった記録を打ち立てるためには、たくさんの練習が必要です。身体能力に関する記録を選んだ場合、とくにそうです。たとえ、練習の末に記録更新(新記録樹立)が成らなくても、努力したことは必ず自分の財産になります。
■4:専門家にアドバイスをもらう
成功するためには、専門家に意見を聞くことも大切です。記録を塗り替えた経験を持つ人からのアドバイスはたいへん有効です。そうした人たちは、本番で気持ちをどう保てばよいかもよく知っています。
彼らにアドバイスをもらうことで、「ギネス・ワールド・レコーズ」の厳格なガイドラインを満たし、ギネス記録保持者になる道が開けます。
■5:気持ちを落ち着かせる
もし、世界で最もチェーンソージャグリングがうまかったり、剣を飲み込むテクニックが世界一優れていても、緊張で気持ちが高ぶってしまっては、せっかくのチャンスが台なしです。
どんな記録に挑戦するにしても、気持ちを落ち着かせる方法を知っていて損はありません。深呼吸をしたり、大好きな音楽を聴いたり、自分なりのリラックス法を見つけておきましょう。
■6:いちかばちかやってみる!
さあ、いよいよ本番。計画を実行に移すときです。公式認定員の立ち会いのもと、記録に挑戦します。家族や友人に応援団になってもらい、全力が出し切れる環境をつくりましょう。
大切なのは、もし記録が樹立できなくても、挑戦することにこそ意義がある、ということ。なにも挑戦せずにいるよりも、挑戦して失敗する方がずっと価値があるんです。
最後に、『マイナビウーマン』で紹介された、2014年に登録されたユニークなギネス記録から4つご紹介します。
(1)ハリーポッターグッズの保有数
メキシコ在住の男性が3,097個集めて達成。そんなにグッズに種類があることも驚きですよね。
(2)4足走行
四つん這いの姿勢で100メートルを走るもの。なんと記録保持者は日本人の高校生だそう。
(3)最も長い織物
中国の少数民族・ミャオ族が33メートルもの長さの織物を製作し、樹立。33メートルもあったら何着の衣装が仕立てられるのかも気になります。
(4)ビール男
27杯のビールジョッキを一度につかんで40メートル歩き、ギネス記録に認定されました。こんなウェイターがいれば、大人気のビアガーデンでも待たされずに乾杯できそうです。
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ギネス記録を樹立するには、練習もさることながら“誰も思いつかないアイデア”が重要なのかもしれませんね。世界一の称号を手に入れるため、いまから取り組めそうな記録を探してみるのもおもしろそうです。
(文/よりみちこ)
【参考】