「水出ししコーヒー」はおいしいですよね。
ご存知のとおり、外国では「ダッチコーヒー」「コールドブルー」などと呼ばれる、最初から冷たい水を使ってつくるアイスコーヒーのこと。
お湯と違って温度が低いので、でき上がるのに大体2~24時間かかりますが、それだけの価値があるんです。
たとえ時間がかかっても、普通のアイスコーヒーより水出しコーヒーをつくるべき理由をお話しましょう。
■1:低温の方がコーヒーのさまざまな風味を抽出できる
コーヒーは、熱いお湯でなく冷たい水を使うと違った出方になります。沸騰したお湯を使うと酸味が出やすいのですが、冷たい水だとそれが67%抑えられるのです。
ホットだと口当たりの悪い合成物が味に出やすいですが、アイスになるとデリケートでフルーティな花の香りが出て、口当たりもよく風味豊かな味わいになります。
■2:コーヒー豆が新しくなくてもおいしくできる
おいしいコーヒーを飲みたければ、新しくてよい豆を買えばいいとよくいわれます。でも、おいしい水出しコーヒーを入れるのに、新鮮な豆は必要ありません。
またコーヒー豆の酸味は、粗く挽いて冷たい水のなかに入れると出てこないので、チョコレート味やナッツ味のコーヒーが非常においしくでき上がります。基本的に挽いた豆の粒は粗いほど、水出しには時間がかかりますが、それだけ味がよくなるのです。
■3:ホットコーヒーのように時間がたっても不味くならない
ホットコーヒーは翌日飲むと風味がなくなっているものですが、水出しコーヒーは、コーヒーメーカーのコーヒーのように酸素にふれることがありません。
そのため濃縮されたカフェインの新鮮さが長持ちするのです。「最初の一杯を飲むのに12時間もかかるなんて」と思うでしょうが、その分1週間も保存できて、おいしい水出しコーヒーを楽しむことができるんです。
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時間こそ長めにかかるものの、誰でも簡単においしくできるのが水出しコーヒーの魅力です。水出し専用のコーヒーポットもたくさん出ています。たとえば、『iwaki』『ハリオ』『カリタ』などのメーカーが有名。
残り少ない夏を楽しむために、水出しコーヒーにチャレンジしてみませんか?
(文/スケルトンワークス)
【参考】
※5 things you should know about cold brew coffee-Business Insider