日本人は働きすぎだといわれていますが、休暇が長いアメリカではどうなのでしょう。
『Yahoo Travel』には、なんとアメリカ人の半数以上がリラックスして休暇を過ごせていないという意外な記事が紹介されていました。
■アメリカ人の約半数が休暇に対して罪悪感!
豪華客船クルーズの大手であるプリンセス・クルーズによる調査では、42%のアメリカ人が休暇中にリラックスすることに対して罪悪感があることが明らかになりました。
また回答者の54%は、ビーチでリラックスして息抜きをする代わりに、家族の緊急事態や病院の診察、もしくは愛する人の身のまわりの世話といった個人的な義務に休暇を当てていることを認めました。
■年々上がる長期休暇のストレスレベルと損害
この調査を委託されてきた6年間、年々ストレスレベルが上がっていることを目の当たりにしてきたと、プリンセス・クルーズの社長、ヤン・シュワルツ氏は語ります。
また彼は、これは総じて私たちの社会に誠に有害な影響を与えかねない持続不可能な傾向であるとも主張。
アメリカ人が休暇を取ることが苦手だとおわかりいただけたと思いますが、実のところ、米国の労働者は2013年において有給休暇を取らないことで52.4億ドルの利益を失っています。
生産性が低下することによって、無視できない大きな損害が出ているのです。
■未就学児がいると夏休みが1年で最も多忙に
ただ、仕事が休みになることによって、逆に忙しくなってしまう場合もあります。
未就学児がいる家庭の回答者の77%は、子供の相手をしなくてはならないため、夏の間がいちばん忙しいと答えました。
また、回答者の半数以上が休暇から帰ったあと、全然休めなかった休暇の疲れを癒すために、別の旅行が必要な気分になることを認めました。
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アメリカでは有給休暇と併せて2週間以上の夏季休暇をとる人が多いので、リラックスしてバカンスを楽しんでいるものだと想像しがちです。
しかし、休息に当てられない、ましてや罪悪感を覚えてしまう人の割合は意外にも多いようですね。働きすぎはよくありませんが、気にして心が休まらないくらいなら、いっそ仕事に集中するのもいいかもしれません。
(文/スケルトンワークス)
【参考】
※Americans Feel Guilty for Relaxing on Vacation-Yahoo Travel