普通の商品より「カロリーゼロ」は太る?衝撃的なゼロ表示の真実

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2015.08.30

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「糖質制限」や「ゼロカロリー」などの食品はすっかり浸透しましたが、それらを利用している私たちにとって、『体を壊す食品「ゼロ」表示の罠』(永田孝行著、SBクリエイティブ)はショッキングな内容かもしれません。

医学博士であり、健康・保健指導や薬事法・景表法のコンサルティングなども行っているという著者によれば、食品表示に書かれていることの裏側にある真実を、大半の人は理解していないから。

■巷にある「ゼロ商品」は有益ではない?

「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」「プリン体ゼロ」「コレステロールゼロ」「脂肪分ゼロ」などなど、市場にはさまざまなタイプの「ゼロ商品」が並んでいます。

しかしその一方、医学の立場から「ゼロ商品」にまつわる研究が進み、ダイエットや生活習慣病の予防には、これら「ゼロ商品」が有益な結果をもたらさないのではないかという見解が挙がっているというのです。

■ノンカロリーの人工甘味料で体重が増えた

そればかりか、本書ではさらに衝撃的な事実も明らかにされています。

「ノンカロリーの人工甘味料と砂糖では、どちらが太るでしょうか?」とたずねられた場合、多くの方が砂糖だと答えるはず。

ところが2008年にアメリカのバデュー大学がラットを使って実験したところ、ノンカロリーであるはずの人工甘味料の方が体重が増えるという結果が出たのだそうです。

■ダイエット・ソーダでウェストが増加する

続いて紹介されている、米国糖尿病学会が2011年に発表した研究結果も驚くべきものです。

テキサス大学サンアントニオ健康科学センターの研究チームによるもので、65~74歳の男女の集団を対象として10年近くかけて行われた調査によって導かれた結論。

この調査研究によると、ダイエット・ソーダを飲んでいる人たちは、まったく飲まない人たちにくらべて、ウェストのサイズが70%以上増加したと報告されているのだそうです。

また、毎日2本以上のダイエット・ソーダを飲んでいる人たちは、ウェストが平均4.74cm増加しており、ダイエット・ソーダを飲まない人たちのおよそ6倍に達していたのだとか。

ちなみにこの調査でウェストを問題にしているのは、それが肥満やメタボリックシンドロームと関係の深い数字だから。

つまりダイエット・ソーダを過信するのは、肥満や糖尿病、その他さまざまな生活習慣病のリスクを高める恐れがあるということです。

ここでご紹介したのは、あくまでいくつかの例。本書では他にも、多くの衝撃的な事実が明かされています。もちろん、害を防ぐための手段も。

多くの人にとって切実な問題であるだけに、ぜひとも目を通しておくべき一冊だといえます。

(文/印南敦史)

 

【参考】

永田孝行(2015)『体を壊す食品「ゼロ」表示の罠』SBクリエイティブ

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