「ファイトケミカル」が第7の栄養素として注目を集めている理由

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2015.08.30

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私たちはふだん、健康のために栄養素を意識して食事を摂っています。

たとえば赤ワインの「ポリフェノール」、ブルーベリーの「アントシアニン」、トマトの「リコピン」など。

どれも有名ですよね。でも、これらの総称はご存知でしょうか?

実は「ファイトケミカル」といわれていて、最近では「第7の栄養素」として注目を集めているんです!

■ファイトケミカルとはなにか

人間の生命維持に必要な6大栄養素は、(1)たんぱく質、(2)脂質、(3)炭水化物、(4)ビタミン、(5)ミネラル、(6)食物繊維とされています。

ファイトケミカルはさまざまな病気を予防する効果が期待されているため、第7の栄養素として近年その重要性が示されているわけです。

このファイトケミカルとは、ギリシャ語の植物を意味する「ファイト/フィト(phyto)」=「植物」と、「ケミカル(chemical)=化学物質」で、「植物性化学物質」のことをさします。

植物が紫外線、有害物質、害虫、外敵などから自身を守るためにつくりだす物質であり、植物に含まれる化学物質の総称です。

野菜、果物、穀類、豆類などの植物に、色、香り、苦味、辛味などの成分として存在しており、それらの成分が健康維持に有益であることがわかってきています。

強い抗酸化力・抗菌作用があり、人の体内に入ると免疫機能を整えたり、活性酸素をやっつけてアンチエイジング、免疫力UPを促進したり、ガンなど多くの病気の予防に役立つと考えられています。

■ファイトケミカルの摂取量

それではこのファイトケミカル、一体どれくらい摂るのが適切なのでしょうか?

1日に必要とされる分量のファイトケミカルを野菜や果物から摂取するためには、野菜を350グラム、果物200グラム以上を食べるのが目標とされています。

積極的に野菜・果物を食べている人なら、この目標値をクリアできるかもしれません。しかし、そうでない人には難しいですよね。そんなときはサプリメントなどから補う方法もあります。

■ファイトケミカルの健康効果

とはいえサプリメントでも、自分はどれを摂るべきなのかはわからないかもしれません。

そこで、あくまで一例ですが、ファイトケミカルを摂取することで期待できる効果の一例をご紹介します。

(1)アントシアニン・・・視機能を改善する効果/ビルベリー、ブルーベリー

(2)レスベラトロール・・・老化を防ぐ効果/サンタベリー、ぶどう

(3)イソフラボン、リグナン・・・更年期障害の症状を改善する効果/大豆、大豆加工食品

(4)ヘスペリジン、リコピン、ギンコライド、葉緑素(クロロフィル) ・・・血流を改善する効果/ごま、亜麻仁、トマト、すいか

(5)クルクミン・・・肝機能を高める効果/うこん

(6)カテキン・・・生活習慣病の予防・改善効果/緑茶

(7)タンニン(タンニン酸)、スルフォラファン・・・美肌効果/緑茶、ブロッコリー、カリフラワー、菜の花

(8)アスタキサンチン・・・眼精疲労を予防する効果/サケ、イクラ

(9)ルテイン・ゼアキサンチン・・・眼病を予防する効果/緑黄色野菜

(10)ラズベリーケトン、カプサイシン・・・ダイエット効果/ラズベリー、赤とうがらし

(11)アリイン、アリシン・・・疲労回復効果/にんにく、ねぎ

(12)ジンゲロール(ショウガオール)・・・冷えを改善する効果/しょうが

(13)β-グルカン、フコイダン・・・免疫力を高める効果/きのこ類、こんぶ、わかめなどの海藻類

このなかからぜひ、とくに気になる症状を改善するファイトケミカルを摂ってみてください。

(文/Marico Taguchi)

 

【参考】

phytochemical-PubMed

食と健康/食と健康の基礎知識「第7の栄養素 ファイトケミカルって何?」-All About

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