人の行動は自分の意思でコントロールできない?実は無意識が9割

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2015.09.03

suzie.20150903

『無意識はいつも正しい』(クスドフトシ著、ワニブックス)の著者には、仕事も恋愛も人間関係」もうまくいかず、家に引きこもり、ニートになり、うつ状態になり、死にたいと思っていた時期があったのだそうです。

ところが「無意識(潜在意識)の力」の大きさに気づいてから、人生が大きく変わったのだとか。

いったいどういうことなのでしょうか?

■無意識は行動の9割を決定している

日常生活のなかで自分がやっていることの大半は、無意識によって動かされている。まず、それが著者の基本的な考え方です。

そして、無意識が行動の9割を決定しているのだと主張してもいます。

つまりそれこそが、自分の意思ではコントロールできない「潜在意識」や「無意識」と呼ばれる力。

にもかかわらず、私たちはそれを自分の力でコントロールしていると思い込んでいるから、結果的に悩んで苦しみ、不安に駆られてイライラしてしまうというわけです。

著者がそのことに気づいたのは、冒頭で触れた引きこもりの時期。どうしようもできない状況のなかで、潜在意識の世界に救いを求めたということ。

自分の力ではどうしようもないのなら、“人の行動の9割を支配している”といわれる潜在意識に頼るしかないと思ったというのです。

■すべては潜在意識のおかげだった

とはいえ、「無意識(潜在意識)」ということばが出てくると、「怪しいな」と感じるかもしれません。

著者はそう認めたうえで、しかし決して怪しいものではなく、私たちの生命活動を維持してくれている大事な力だと断言しています。

それだけではありません。寝ている間に心臓を動かし、全身に血液を巡らせたり、呼吸をしたり内臓器官で消化活動してくれているのも、潜在意識のおかげなのだとか。

つまり身体的な活動は、潜在意識によってコントロールされているということ。そこで、心と体の両面から潜在意識に働きかけ、バランスをとることが大きな意味を持ってくるわけです。

もちろん状況は変化するものですから、臨機応変に見方を変えることもときには必要。しかし、もっと大事なのは「見方を変えるということは大切」という考えを維持しつつ、「いつでもその見方そのものは変化させられる」という柔軟な意識を持つこと。

だからこそ、バランスが大切なのだと著者はいいます。

■いかに無意識が力を発揮できるか?

「無意識の力」が9割を占めて日常をコントロールしているのであれば、「いかにその無意識が力を発揮できるようにするか」に意識を向けるべき。

そして、心と体のバランスが保たれて初めて、自分自身が成立していると考えた方がいい。それが、著者の考え方です。

著者の主張はいたってシンプル。そうであるだけに物足りなさを感じる部分もあるかもしれませんが、潜在意識についてのこの考え方をベースに読み進めてみれば、なんらかの気づきと出会えるかもしれません。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※クスドフトシ(2015)『無意識はいつも正しい』ワニブックス

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