女性にとって化粧は、なくてはならないもの。では、毎日どのくらいを鏡の前で費やしているか、考えてみたことはありますか? 今回は、『Daily Mail Online』の記事を参考に、女性にとっての化粧の意味について見ていきましょう。
■化粧品の支出総額は生涯で232万円も!
イギリスで、女性が生涯で化粧にかける時間と金額の調査結果が公表され、世界の女性陣に衝撃を与えています。
まずは、時間から。イギリスの女性が生涯にメイクに費やす時間は、平均722日だそう。722日といえば、ほぼ2年です。分かりやすいよう、もっと身近な数字に引き寄せていきましょう。
この、722日を分に直します。
722日×24時間×60分=1,039,680
つまり、722日はおよそ104万分。次に、生涯のうち化粧をする日数を計算します。
ざっくりと、20歳から60歳までの40年間、毎日化粧をすると仮定して、
40年×365日=14,600日
14,600日のメイク時間を合計すると104万分になるわけですから、1日あたりのメイク時間は平均約71分。60代になってもほとんどの女性が化粧をして外出しますから、実際には一日あたりのメイク時間はもっと少ないということになります。
これは、日本人の私たちにとっても十分あり得る数字。毎日のメイク時間が生涯で2年間にもなるとは驚きです!
さらに調査では、メイクに費やす金額も明らかになっています。イギリス女性が生涯に化粧品に費やす金額は232万6,680円(£12,645)。毎回支払う金額はそれほどではなくても、一生分となるとかなりの金額になりますね。
■最大の目的は「自分に自信を持つため」
この調査は、イギリス女性1,000人を対象にアンケート形式で行われたもの。
調査によると、毎日身支度に2時間を費やしていると答えた女性が全体の10%で、平均を引き上げています。
一方で、平日は多くても40分程度、と答えた人は全体の約3分の1(39%)でした。女性たちは、休日の方がより多くの時間を身支度にかけているのです。
その理由は、化粧をする目的ともリンクしています。
なぜ化粧に時間をかけるのか、という問いに58%の女性が「自分に自信を持つため」と答え、44%の女性が「パートナーや女友達によい印象を与えたいから」と答えているのです。さらに、5%強が「ソーシャルメディアにアップする画像などでの自分の印象をよくしたいから」と回答しています。
化粧の目的には、自分を美しく見せる、欠点を補う(隠す)といったもののほか、オフィシャルな場にふさわしい装いをするという側面もありますが、この調査を見る限り、そうした“マナーとしてのメイク”はそれほど重要視されていないようです。
■メイクの時間は1日25分以内が理想的!
また、今回の調査で、女性たちが身支度に費やす負担を少々重荷に感じている実態も明らかになっています。
アンケートで全体の4分の3にあたる76%が「自分がどう見えるかに影響を与えないなら、日々の身支度の時短・簡略化をぜひしたい」と回答。
5人中4人にあたる80%もの人が「身支度に費やす時間は1日25分までにしたい」と答えているのです。約3分の1(31%)の女性は、実際に時短に効果のある化粧品などを探している、と答えています。メイクをするのは忙しい朝。「できれば短時間で済ませたい」という思いも世界共通のようです。
■年に8回もファッションでイメチェンする
調査では面白いことも分かりました。イギリスの女性の多くが1年で最大8回もの“イメチェン(=イメージチェンジ)”をしているというのです。
自分の魅力を高めたり、自信にしたりするため、彼女たちは年4回は髪型や髪の色を変え、年に2回は服装の傾向やメイクの方法を変えているそう。
女性が化粧に対して最も期待しているのは健康的な肌つやです。
今回のアンケート調査でも、4人にひとり(25%)の女性が肌の乾燥やかさつきに悩み、22%がオイリー肌、15%がニキビをどうにかしたいと答えています。
そして、アンケートに回答した3人にひとりが、輝く健康的な肌コンディションの時にもっとも自分に自信が持てると答えています。
私たちが毎日1時間以上かけて作り上げているものは、表面的な外見のよさだけではありません。自分への自信という内面的な価値もまとっているのです。
そう考えると、生涯で2年分にも達する時間や232万円もの金銭的な負担も必要なのかも? みなさんはどうでしょう。毎日のメイクにかけるお金と時間は、その結果として得られる価値に見合っていますか?
(文/よりみちこ)
【参考】