戦略は3回繰り返すと大成功?仕事がうまくいく「数字の使い方」

  • LINEで送る
2015.09.06

DSC_0176

30代ともなれば、大なり小なりプロジェクトのリーダーを任されることがあるもの。いままさに、そんな立場にいるという人も少なくないでしょう。

でも、一緒にプロジェクトを進める先輩や同僚、後輩に対して、「経験と直感」だけでなんとなく指示を出していませんか?

「でも、どうすればいいのかわからないから……」という方にぴったりなのが、『数学女子智香が教える こうやって数字を使えば、仕事はもっとうまくいきます。』(深沢真太郎著、日本実業出版社)です。

主人公である“数学女子”の智香さんが、架空のアパレル企業「ブライトストーン社」の営業部を舞台に、数字の使い方をわかりやすく指南してくれるという内容。

専門用語を用いることなく、「売上を上げるためにはどうすればいいのか」をストーリー仕立てで教えてくれるので、読みものとしても十分に楽しめます。

読み終えたときにはきっと、仕事に必要な数字の意味と計算の仕方などを理解できているはず。

■数字に強くなる「数会話」をしてみよう

英会話ではなく、「数会話」。文字どおり、数字を取り入れた会話のことですが、この「数会話」をめぐって、本書内ではこんなやり取りが繰り広げられています。

智香さん「今回のプロジェクトがなぜ、重要なのか、理解されていますか?」

リーダー「●●店の売上ダウンはインパクトが大きいからだろ?」

智香さん「はい、数字を入れてください」

つまり「数会話」とは、こんな具合に、会社に与えるインパクトの規模を「根拠ある数字」を加えて会話に入れるということなのです。

うわ~、難しそう……。とっさに数字なんて、出てこない……。

そうなんです、数字を会話に加えるためには、日々の習慣が大切。しかも、会話ですぐに数字を取り出せるようになるにはちょっとしたコツがあります。

たとえば、売上げの話をしていると仮定します。会話中に、何億円といった桁の大きな数字で計算するのは、ちょっと煩わしいですよね。

そこで、覚えておきたいのが、売上げ全体を扱いやすい「1」という数字に置き換えて考えるという発想です。一度慣れればそれほど難しくないので、明日からの仕事に役立ちそうですよ。

■厄介な「%(割合)」は分数で考えろ!

「売上げの30%」など、数字を扱ううえで避けられないのが「%(割合)」です。

「30%ということは0.3だから、『売上げ金額×0.3=???』と、頭のなかで行き詰まってしまったりもしますよね。

けれど30%ということは、3/10。25%は、1/4という具合に、分数にすることでだいたいの数字がイメージできるのです。

そして智香さんからの「%」に関するアドバイスが、「『%』を見たら、分母はなにか確認すること」というもの。詳しくは本書に譲りますが、意外と先入観で判断しやすいので注意しましょう。

■仕事の効率も計算すれば求められる

「作業効率が悪い」とか、「業務の効率化を図る」とか、オフィスでは「効率」という表現をよく耳にします。でも、そもそも「効率」ってなんでしょう?

売上げなどの「目標とする量」に対して、「効率」とは売り場面積や時間、人数などの「割く資源」との関係性で考えるもの。

計算方法はじつにシンプルで、「効率」=「目標とする量」÷「割く資源」となります。

この考え方を軸に、チームで仕事を行うときに、仕事の目標とデッドラインを算出し、それを全員で共有すれば、文字どおり「効率よく働ける」というわけです。

こんなに仕事がいっぱいあって、終わらない~と嘆いている人も、数字を使って作業を見なおすと、意外な盲点に気づくかもしれませんね。

■戦略は3回繰り返せば9割成功する?

プロジェクト内で戦略を立てて実際に行ったとしても、必ず成功するとは限りません。

たとえば、Aという戦略が成功する確率を、直感的に五分五分と思ったとします。つまり、成功する確率は50%というわけです。

もちろん失敗する確率も50%。では、2回連続で失敗する確率はというと、「0.5×0.5=0.25」となるので、答えは25%です。

その結果を受けて、次に行った戦略が失敗する確率も五分五分だとすれば、「0.25×0.5=0.125」。つまり、失敗する確率は12.5%にまで減ります。

3回行って失敗する確率が10%強なら、成功する確率は9割近くにまでなるというのです。

つまり、失敗を生かして戦略を見なおし、3回行えば、なにかしらの成功体験が得られるというわけです。

まさに、失敗は成功の母。

「諦めなければ、いつかは叶う」など、失敗から学ぶことの大切さは感覚的にわかっていたかもしれません。でも、こんな風に数字で表されると俄然ファイトが湧いてきますね。

いま取り組んでいる仕事に、ぜひ数字を生かしてみてください。

(文/山本裕美)

 

【参考】

深沢真太郎(2015)『数学女子智香が教える こうやって数字を使えば、仕事はもっとうまくいきます。』日本実業出版社

関連記事