人間関係は「10年後も付き合えるかどうか」で判断するといい?

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2015.09.09

suzie.20150909

『人生の授業』(木村達哉著、あさ出版)の著者は、「キムタツ」の愛称で知られる灘高教諭。

多くの参考書や英単語帳などを出版していることでも有名ですが、「僕は決して特別な能力を持った人間ではありません」と断言してもいます。

つまり本書ではそんな考え方を軸として、独自の人生論を展開しているわけです。

きょうはそのなかから、「10年後」について書かれた部分を引き出してみます。

■相手と10年後もつきあっているか考える

人とぶつかってしまうことは誰にでもありますし、それは著者も同じ。

しかし対人関係のトラブルに巻き込まれたときには、こう考えることにしているのだといいます。

「この人と10年後もつきあっているかなぁ……」

大半は10年後もつきあっているだろうと思える人たちばかりだといいますが、一方で講演やセミナーに初めて来られた方から、後日、イベントの内容についての酷評が届くこともあるのだそうです。

■傷ついたら前向きに気持ちを修復する

もちろん自分に至らない部分があったのなら、素直に改善すべき。しかし現実的には、自分勝手で一方的な批判もすくなくないのだとか。

理不尽な批判をされたら、誰だってショックです。カリスマと呼ばれる著者にしても同じこと。

しかし深く傷つく一方で、著者はこうも考えるようにしているのだそうです。

「別にええわ。どうせこの人とは10年後にはつきあってへんし」

「10年後には名前も忘れてるような人のことばで傷ついてたら、人生やってられへん」と前向きに考え、気持ちを修復するようにしているというわけです。

でも逆に、「この人とは、きっと10年後もつきあっている」と感じた場合には、とことんまで話して誤解を解こうとし、関係を改善するように最大限の配慮をする。

その部分でバランスをとるということです。

対人関係を10年で区切るといい理由

ところで、なぜ10年なのでしょうか?

詳細こそ書かれていませんが、著者は以前、精神的なダメージを負うような大きなトラブルに直面したことがあるそうで、そのときの経験から「10年」という期間をなにかしらのひとくくりだと考えているのだそうです。

いうまでもなく、10年とはとても長い時間。だから人との関係において、「10年後」を判断の物差しにしているということ。

そして、そういう基準で人を見ると、いろんなことが見えてくるといいます。

人生を豊かにしてくれるのは、10年後もつきあっている人たち。

たしかにそう考えると、無駄なストレスを感じることなく、豊かな気持ちで生きていけそうです。

関西弁を生かした文体にソフトな印象があることもあり、とても読みやすい一冊。楽な気持ちで目を通してみれば、ほっとした気分になれるはずです。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※木村達哉(2015)『人生の授業』あさ出版

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