日本人は貯金大好きなのに「お金持ちは無駄な貯金をしない」理由

  • LINEで送る
2015.09.10

suzie.20150910

お金持ちになれる人となれない人を比較すると、そこには明確な生活習慣の違いがあると主張するのは、『お金持ちになる習慣 「生きたお金の使い方」が身につく本』(加谷珪一著、清流出版)の著者。

つまり、日ごろの何気ない行動のなかに、お金を引き寄せる力と遠ざける力が働くということです。

そして本書では、著者が接してきた富裕層の行動をもとに、毎日の生活習慣とお金の関係を明らかにしているわけです。

きょうはそのなかから、貯金に対する考え方を抜き出してみたいと思います。

■多くのお金持ちは貯金に否定的?

日本人が貯蓄好きだといわれているのは有名な話。ある程度の貯金があっても、「まだまだ足りない」と考えている人たちも決して少なくないと著者はいいます。

一方、最近は若い世代にお金がなく、貯金ゼロの人が急増しているという報道も。

しかし著者は、ただやみくもに貯金をすればよいというものではないと主張しています。

そればかりか意外なことに、お金持ちの人は総じて、無目的な貯金には否定的なのだとか。

なぜならお金に縁のある人は、お金の使い方について、普通の人よりもずっと敏感だからだといいます。

■貯金はピンチのときに役立つのか

貯金をすべきだという考え方の根底にあるものの大半は、「いざというとき」に備えるという考え方。

想定していなかった事態に直面したとき、まとまったお金があるのとないのとでは雲泥の差があるからです。

しかし、貯金が多いからといって、アクシデントに対して無限に対応できるわけではありません。

■貯金以上にスキルや人脈が大切

年収400万円で年間支出が350万円程度だった人が、職を失ったとします。しかし収入がなくなったからといって、支出もゼロにすることは不可能。

だとすれば、年収がゼロでも支出は300万円近くかかるということになります。

その場合、仮に500万円の貯金があっても、それで食いつなげるのは1年半。

では、そんなときにはなにが頼りになるのでしょう?

ここが重要で、つまりこうした場合に頼りになるのは、むしろお金ではなく、すぐに転職や独立を実現できるスキルや人脈を持っていること。

ひと昔前なら、将来を見通すことは簡単でした。しかしこれからは、イノベーションの発達により、職業のスキルは10年で陳腐化するといいます。

だからこそ、世のなかの変化に合わせて、自分の技能も変えていくことが必要。

そのためには自己投資が不可欠なので、いざというときに必要な額を除いては、まとまったお金は「自己投資」に利用すべきだということです。

つまりはこの点が、お金持ちになる人となれない人との分岐点。

他にも、お金持ち特有の考え方が多数紹介されています。その多くはきっと、大切な気づきとなるはずことでしょう。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※加谷珪一(2015)『お金持ちになる習慣 「生きたお金の使い方」が身につく本』清流出版

関連記事