大金を得れば失うものが多い!元年収2000万女性の悲痛な叫び

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2015.09.14

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「セレブのように暮らしてみたい!」と夢見る人は多いかもしれません。海外を飛び回り、住まいは豪邸、夜はシャンパンとカナッペ。しかし、実際のエグゼクティブたちの豪華な生活は、実は幸せとは直結していないことがわかりました。

短時間労働者にくらべて33%も高い脳卒中リスク、4割以上の女性が感じるストレス……。『Business Day』の記事より、最新の研究結果とともに、元エグゼクティブのキャサリン・サルウェイさんの話を抜き出してみましょう。

■キャサリンさんは「お金あるけど時間ない」状態に

10年前、キャサリン・サルウェイさんは、イギリスの多国籍企業ヴァージン・グループのブランドディレクターでした。年収は2,000万近く、広い家に贅沢な暮らしはまさに夢のように見えます。

しかし、キャサリンさんは「お金はたしかにあったけど、時間がなさすぎて家族にも友だちにも会えなかった。ストレスで暴飲暴食をしていた」と振り返ります。

そこで3年前、キャサリンさんはヴァージン・グループを去ることを決意し、ノッティングヒルにアルコールフリーのバーを開きました。このことで、彼女は健康を取り戻したそうです。

キャサリンさんは「私は野心に突き動かされていたけど、そこから抜け出すまで、それがどれほどライフスタイルに悪影響を与えているかわかっていなかったの」と語ります。

42歳の現在、ヨガをしたり家族に頻繁に会ったりできるようになり、10年前よりも見た目も気分もよくなっているのだそうです。

■長時間労働の人は脳卒中のリスクが33%高くなる!

「成功=幸せ」といわれることがありますが、長時間働いて成功しているエグゼクティブたちのライフスタイルは、実は問題が多いのです。

最新の研究では、週に55時間以上働く人は、35~40時間働いている人にくらべて33%も脳卒中のリスクが高いことがわかりました。

ロンドン大学の研究者たちは、脳卒中はストレスの結果として起こることがあり、突然の過労死の原因にもなると警告しています。

■しかも出張が多い人は心臓発作や脳卒中が多くなる

さらに、イギリスのサリー大学とスウェーデンのリンネ大学は、出張で世界を飛び回るライフスタイルには深刻なリスクがあると指摘しています。

時差ボケは免疫系システムに関連する遺伝子を「スイッチオフ」してしまい、心臓発作や脳卒中のリスクが高まります。また、頻繁に出張する人は、孤独感や孤立感を感じやすいという点も問題に挙がっています。

■キャサリンさんは「自由が私の資産だ!」と気付く

忙しすぎて、当時の夫には週末くたくたに疲れた状態でしか会うことができなかったキャサリンさん。離婚して初めて「自由が私のいちばんの資産だったんだ」と気がつきました。

高収入で安定した会社のヴァージン・グループを去ることには勇気がいりましたが、いまは自分がやりたくないことをやって贅沢な暮らしに身を置くよりも、多少不便な環境にあってもやりたいことをやっている方がよいと感じているそうです。

「昔は50歳までに億万長者になることを目指して、そしてそれはもう不可能な夢なんだけど、他の人を出し抜くくらいの財産を得るということは、自分の自由を失うことなんだと気づけてよかった」とキャサリンさん。

■4割以上のイギリス人女性がストレスと感じている

イギリス人女性に対するストレスについての新しい調査で、4割の女性が「オーバーヒート寸前」ということがわかりました。

5,000人の回答者のうち半数近くが「そこそこストレスを感じる」か「非常にストレスを感じる」と回答しています。

オックスフォード大学で臨床心理学の教授をしているダニエル・フリーマン氏によれば、女性は男性よりも20~40%精神的な病を経験する割合が高いようです。

また、不況以来、企業が従業員にかけるプレッシャーは増すばかりです。

「ONS」のデータでは、過去40年で最も自営業の数が多くなっており、これは会社勤めの人たちが健康や人間関係を会社に捧げて得られる報酬に不満があるからだろうとしています。私たちが仕事に求めるものは変わりつつあるのかもしれません。

実際にエグゼクティブ生活をしていた人の話には重みがありますね。働き方も多様化し、さまざまな仕事への価値観が生まれてきました。みなさんは、仕事になにを求めますか?

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Is a six-figure salary bad for your health?-Business Day

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