2100年には112億人に!これから直面する人口増加の問題点

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2015.09.15

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人口増加が顕著になってきた現代、世界はますます混雑しそうです。7月に出された国連の新しい統計によれば、人口は73億人から84億人に増加しました。

さらに2050年までに97億人、2100年には112億人に到達すると推定されています。今回は『BBC』の記事を参考に、人口増加に関する諸問題についてまとめました。

■都市部への人口流入は止まらない!

郊外から東京への道を2~3時間も運転すれば、日常的に大渋滞が起こっていることがわかるでしょう。

しかし都市部は、移動が少し困難になったくらいで人口が減ることはありません。わざわざ不便な場所へ移住する人も、ほんの一部です。

とはいえ人口の少ないところ、たとえばモンゴルのゴビ砂漠やサハラ砂漠、南極大陸で生活している人がいるのも事実です。

人口が増え、住むところがなくなったら、郊外に行ってどんどん土地活用をすればいいと単純に考えてしまいがちですよね。

ですが実際には、さらに都市部に人が集まるだけ。事実、人口研究の専門家ジョエル・コーエン氏は、人口増加は都市部で起きていると断言します。

地域を都市部と農村部に分けて考えたとき、たしかに農村部にも働き手が必要なことは事実です。しかし兼業農家の増加を考えても、技術の進歩と効率化によって昔よりもより少ない手間で農業は可能。

仕事の面から地域性を考慮してみても、都市部の人口が増えることは必至です。都市部人口の推移としては、1930年は世界の30%、現在は55%ですが、2050年までに3分の2になるとコーエン氏は発言しています。

ちなみに、世界の人口のおよそ半分は、50万~300万人が居住する小都市に住んでいます。そして残りの人々は、100万人から1,000万以上の大都市に居住しています。

後者はほとんどが新興国や途上国、具体的には中国やインド、ナイジェリアなどの都市です。

自然に人口増加した都市部とはまた異なり、ニューヨークや中国の珠江デルタのように都市スプロール現象が見られた場所もあります。都市や地方は、人口が増加するほどに地理的にも拡大していく傾向があるのです。

■人口密度の高い地域は住みづらい?

高い人口密度の地域でも人は生きられます。国連人口局長のジョン・ウィルモス氏も発言していますが、マンハッタンのような人口密度の高い地域でも快適に暮らすことは可能なのです。

高物価でもそれに比例する高収入、高学歴な教育を受けるだけの経済力があれば生活でき、暮らしの質は高くなるでしょう。しかし地方で育ったからといって、都市で育った人々より劣るわけではありません。

2100年には、アフリカだけで10億人以上人口が急増するという推定が出ています。そんな発展途上のアフリカでもっとも整備すべきなのは公衆衛生の部分。

システムや資金の提供だけではなく、それを継続してコントロールする人材や機関が必要なのです。アフリカにできる都市は、このままではスラム街になってしまうでしょう。

同じくアジアも発展目ざましいものがありますが、都市部自体に人口流入の吸収力がありません。たとえばラゴス、ダッカ、ムンバイのような都市は、発展はしていますが物価は高く、生活は苦しく、エコに気を配るほどの余裕はないのです。

これからの私たちは、地球とともに生きることをこれまで以上に意識するべきです。先進国や発展途上の都市部が今後どうなっていくかは、私たちの地球に対する態度で変化するでしょう。

気候変動が都市部に影響を及ぼすことは想像に難くありません。気候の変化で、その時々で快適な都市が変わることもあり得ます。

そして一極集中型の都市は特に、天災時に大打撃を受けます。なにかが起きたときに国や地球全体でどう対処すべきか、事前に答えを用意しておく必要があります。

これまでの私たちは、地球上のたくさんの資源を使い切りはじめています。都市部への流入数の限界、地球環境への影響を考えても、世界人口はいつか増加から横ばいに転じるでしょう。減少すらはじめるかもしれません。

次の10年で、人口減少の世界に生きることになる可能性もあります。いまこそ地球と向き合い、人や地球と共生することが重要なのではないでしょうか。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Is the world running out of space?-BBC

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