30代の失敗はエクササイズと一緒!実は「脳の個性」を作る要素

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2015.09.16

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『英雄の書』(黒川伊保子著、ポプラ社)とは、ずいぶんと勇ましいタイトルですよね。

「英雄」というと、唐突な印象を受ける人もいるかもしれませんね。本書では、「英雄」という言葉は、自らの人生を自らの力で生き抜く、勇気と好奇心を兼ね備えた者のたとえとして使われています。

脳科学の大家である黒川さんによる本書には、これからの時代を生き抜く、ビジネスマンにも、OLにも、学生にも、子育て中の母親にも、ビシバシ響く言葉が詰まっています。

「時代は変わった」と黒川さんは宣告します。夢を語るものがもてはやされ、「空気を読む」ことがよしとされた時代は2013年に終わったと。

たしかに、いままでの価値観や揺るがないと思っていたものが覆される時代ですよね。では、私たちはどうすれば自分の人生を自分のものとして生きていくことができるのでしょうか。

■30代は失敗を怖れなくていい

みなさんは失敗を怖れますか?

もし怖れるとしたら、なぜでしょうか。「失敗したら、もう取り返しがつかない」と思っているからですか? だとしたら、まずその設定を次のように変えてしまいましょう。「失敗は自分のものがたりをドラマティックに盛り上げてくれるイベントである」と。

30代は「失敗」の適齢期、大いに失敗することを黒川さんは奨励します。ヒトの脳は生まれて最初の28年間は著しい入力装置ですが、その後の28年間で脳の個性をつくりあげていくそうです。

その前半にあたる30代に、ちゃんと失敗することが、脳が無駄な回路を知るためのエクササイズになります。それは次回からの直感力、発想力、つかみの力の向上につながると黒川さんはいいます。

そのためには、失敗を人のせいにしない、過去の失敗にくよくよしない、未来の失敗におどおどしないことが大事なのだそうです。

■英雄になるために孤高であれ

時代を問わず、大衆は群れることを好みます。が、英雄になるためには孤高でなくてはならない、と黒川さんは断言します。

SNSは想像力を削ぎ取り、運を引き寄せる力を混乱させるので、あくまでも道具として使うべき、と黒川さん。

孤独を怖れて、どうでもいいことに「いいね」を押したりしていませんか? 日ごろから「大勢に流される」癖をつけていないことがとても大事なのだそうです。

また22時から夜中の2時は、ホルモン分泌の最盛時間。この時間帯だけは電子画面を凝視して、脳をいたずらにいじめるのは避けたいものです。なぜならそれは眠りの質の低下につながり、翌朝に疲れが残り、翌日の脳の活動に響くからだそうです。

「どんな英雄も、好奇心に駆られて冒険に出、使命感によって完逐する」と、本書の終わりで黒川さんは書いています。

本書はもともと、黒川さんが、社会に出ていく息子さんに捧げたもの。黒川さんにとっては、子育てさえも冒険だったそうです。母親でも英雄になれる、とはおもしろい見解ですが、「人に気づかれなくたって、英雄であることはできる」といいます。

みなさんも、他人にどう思われるかを気にすることなく、自分にしかなれない「英雄」の人生を歩んでみてはいかがでしょうか。

(文/Kinkiii)

 

【参考】

※黒川伊保子(2015)『英雄の書』ポプラ社

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