親にコントロールされて育つと60~64歳ぐらいに不幸になる?

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2015.09.20

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子どものころの記憶は大人になってからも残るものですが、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究者によれば、幼少時に親からどんな扱いを受けたかが、その人の60~64歳ごろの幸せ度合いに影響を与えるのだそうです。

『LATINS POST』の記事から、大規模調査の結果を見てみましょう。

■親にコントロールされた人は老後に不幸になる

『Medical News Today』は、子どものころに両親から「心理的にコントロール」されて育った人は、極端に精神的に不安定になり、特に60歳から64歳の間で幸せを感じていないことがわかったと発表しています。

しかもその不幸度合いは、親戚や近しい友人を亡くしたときと同じくらいなのだとか。

一方、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのメイン・スタッフォード博士によれば、両親がやさしさと責任感を示して子育てをしていた場合には、その子どもは青年期から老後までにわたって精神的に安定し、人生の満足度も高いのだそうです。

■調査は70年近く5,362人を生まれてから追跡

この調査がイギリス人で始まったのは、なんと1946年。生まれてからの追跡調査が、5,362人に対して行われたのです。

13歳から15歳までの調査対象者については3,699人の完全なデータが集まりましたが、60歳から64歳になるころには2,000人ほどに減っていったとか。

調査対象者たちは、アンケートで「親が自分を理解してくれているか」「親がどんな行動をとるか」などを問われました。これは、両親が子どもを心理的にコントロールしようとしているか否かを調査するためです。

■絶対NGな「親のコントロール」はこんな行為

それでは、どんな行為が「コントロール」にあたるのでしょうか。まずは、子ども自身の決断ややり方を妨げることが挙げられます。また、子どものプライバシーを侵害することもある種の「コントロール」です。

そして、子どもを自立的に育てるよりも、自分を頼るように仕向ける、依存させようと仕向ける行為もこれにあたります。親として振舞うとき、ついついやってしまいそうな行為ばかりです。

■子どもが安定した精神で育つには親が重要!

スタッフォード博士は、「この調査は親を責めるためのものではない」としながらも、子どもが社会を生き抜く基盤をつくることができるのは親であるとしています。

その上で、博士は過度に「コントロール」することは、子どもの自立を妨げてしまうという点を強調しています。『The Independent』を通しての主張は以下のとおり。

「将来を担う世代の精神的安定には、両親の存在は極めて大きいものとなります。両親の金銭的負担などを軽減するような政策は、子どもと親がよりよい関係を結ぶ助けになるでしょう」

ついつい子どもに「こうしなさい」「いうことを聞きなさい」といってしまったり、気軽に持ちものや部屋を見たり、うまくできないときに手を出してしまったりすることは、親だったら誰にでもあることかもしれません。

しかし、行きすぎると子どもを「コントロール」していることになってしまう可能性があります。子どもに幸せになってもらうために、温かい親を目指したいですね。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Are You a Controlling Parent? Your Children Might Grow Unhappy-LATINS POST

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