「10%ポイント還元」と「10%OFF」はどちらがおトク?

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2015.09.20

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こんにちは。深沢真太郎です。

ビジネスパーソンを数と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。

さっそくですが、今回はこんなことを考えてみたいと思います。

■「10%ポイント還元」と「10%OFF」はどちらがおトク?

何をもって「おトク」とするか、その定義によって様々な解釈がありますが、ここではごく基本的な「数的思考」をご紹介し、正しく数字を読み取れるようになっていただきます。

同じ商品で、「10%ポイント還元」と「5%ポイント還元」はどちらがおトクか? これは誰でもわかります。

同じ商品で、「10%OFF」と「5%OFF」はどちらがおトクか? これも誰でもわかりますね。

つまり、『「10%ポイント還元」と「10%OFF」はどちらがおトク?』にすぐに答えにくいのは、ポイント還元と単なる割引が単純比較できないからです。

ではどうしましょう。カンタンです。単純比較できる状態に変えればいいのです。

具体的には、「ポイント還元」を実質の割引率に変えるのです。

■簡単な計算で割引率を算出しておトク度を比較しよう

例えば1,000円のものを買うとしましょう。

10%OFFで買った場合は、900円で買ったことになります。つまり、900円で1,000円の価値にあたるものを手に入れたということになります。

払った金額/手に入れた価値=900/1,000=0.9

割引率は10%

一方、10%ポイント還元される場合は、1,000×0.1=100円分のポイントがつくということです。

払った金額は1,000円ですね。そして、手に入れたものは1,000円の商品と100円分のポイントです。つまり、1,000+100=1,100円分の価値にあたるものを手に入れたということになります。

払った金額/手に入れた価値=1,000/1,100≒0.91

つまり、割引率は9%

(≒は「ほぼ等しい」という意味)

したがって、このケースでは10%ポイント還元よりも10%OFFのほうが割引率が高く、おトクであるという判断ができます。

ですから私は例えば飲食店で950円の食事をし、帰りに50円クーポン券をもらった時などは、すぐにこのような計算が働きます。

払った金額/手に入れた価値=950/1,000=0.95

つまり、割引率は5%

なんだ、このクーポンは5%OFFと同じレベルのサービスってことか。もうちょっとサービスしてくれたらまた来るのになぁ……。いくら食べても50円クーポンしかもらえないのなら、この店で高い飲食代を払うのはメリットがないなぁ……などと。

ただし、あまりこんなことばかり考えていると食事が不味くなりますので程々に。

(文/深沢真太郎)

 

【参考】

深沢真太郎(2015)『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです』日本実業出版社

suzie.20150629

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