少しくらい太っていても大丈夫!3歳までの肥満はあとをひかない

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2015.09.22

suzie.20150922

『6歳までの子育てに悩んだら読む本』(北條博厚著、あさ出版)は、子育てに四苦八苦するお母さんにとって有意義な一冊です。

著者は静岡県立特別支援学校の校医、そして静岡市葵区の幼稚園の園医を勤めているという、いわば子育てについてのプロフェッショナル。

長い経験を軸に、さまざまな角度から子育てについての考え方を記しているのです。

ところで子どもの成長を見守るなか、体重の増減を気にしている方も多いはず。

そこできょうは、小さな子どもの肥満について解説した「3歳までの肥満はあとをひかない」を取り上げてみたいと思います。

■子どもの食事は「からだをつくる材料」

赤ちゃんが5、6ヶ月になると離乳食がはじまりますが、なかには単期間で驚くほど食べるようになる子がいます。

そんなとき、「食べてくれるのはうれしいけれど、太りすぎなのでは?」と不安になっても不思議はありません。

ただし、ここで意識しておきたいのは食事についての意義。

食事は、からだが活動するためのエネルギーを得るために必要なものですが、お子さんの場合は、もうひとつの目的があるのだというのです。

それは「成長発達」という、からだをつくるための材料を取り込むこと。

■3~4歳の体重は1年で1キロ増ぐらい

成長発達の度合いは、体重の増え方を見るとわかるそうです。

約3キロで生まれた赤ちゃんは、満1歳で約9キロになります。1年間で6キロ増え、生まれたときの3倍になるわけです。

しかし、その後は体重の増え方がゆるくなっていきます。たとえば3~4歳だと、1年で1キロくらいしか増えないことはよくあるのだそうです。ただし身長は伸び、からだのバランスも変化して、活発に動くようになります。

■3歳までの肥満はあとをひかない!

そしてこの時期になると、意外なことに子どもはあまり食べなくなるのだといいます。

特に女の子は小食で、1日3食のうち、1食はそれなりに食べるものの、残りの2食はお茶碗半分も食べられないことも珍しくないそうです。

するとお母さんは心配になるでしょう。食べすぎも、小食も気になるものです。

しかし、どれくらい食べるかは、子どもに任せてみるのが大切だと著者はいいます。

そしてぜひとも記憶にとどめておきたいのは、「3歳までの肥満はあとをひかない」ということ。大人になってからの肥満には、直接の因果関係がないのです。

■3歳までは小食でも気にしなくていい

逆に、もし小食だったとしても心配は不要。なぜなら子どもは、自分に必要な分を食べているものだから。必要なだけ食べたら、おなかいっぱいになるわけです。

なのに、心配になったお母さんが「もっと食べなさい」と横槍を入れると、子どもはがんばって食べてしまい、満腹感や空腹感をコントロールできなくなるのだといいます。

無理して食べるので、「おなかいっぱい」の感覚がわからなくなるということ。

少なくとも3歳までは、たとえ小食だったとしても、いつも元気に遊び、よく眠り、楽しそうに過ごしているなら、まったく悩む必要はないそうです。

ただし4歳をすぎてから体重が増える傾向にある場合は、多少気にかける必要があるとか。

4歳以降になると、自分で冷蔵庫を開けたり、引き出しからお菓子を見つけてきたりして、自分でたべてしまうからだそうです。

他にも「しつけ」「ほめ方・怒り方」など、6歳までの子育てについて知りたいことがぎっしり。誰にも相談できないときなど、日常の子育てについてのヒントを得ることができるでしょう。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※北條博厚(2015)『6歳までの子育てに悩んだら読む本』あさ出版

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