悲惨!2050年には99%の海鳥がプラスチックごみを誤飲!?

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2015.09.24

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毎年、800万トンものプラスチックが海に捨てられていることをご存知でしたか?

ワシントン・ポストのエラへ・イゼード氏が明らかにした新たな統計データによって、海鳥の90%がなんらかのプラスチックを摂取していることが判明したのです。とても考えさせられる数値ではないでしょうか?

そこで今回は『Smithsonian』の記事を参考に、プラスチックを食べてしまう海の動物についてまとめました。

■いま海鳥の90%がプラスチック片を摂取

プラスチックの汚染物質は、海洋生物に多大な影響を与えます。

海鳥135種を対象に分析したオーストラリアの研究者の協力もあり、新たな事実が判明しました。

1962年から2012年では、平均して海鳥の内臓の29%にプラスチック断片があったことがわかったのです。そして、研究された種の60%においては、こうしたプラスチックが体内の深部にまで入り込んでいるといいます。

問題は悪化の一途をたどっています。現在では、海鳥の90%がプラスチックを摂取してしまっていると推定されているのです。2050年にはさらに深刻化し、99%にまで上昇するのではないかといわれています。

これまでタスマン海は、海鳥にとって安全な場所だと思われていました。太平洋ゴミベルト(北太平洋の中央に位置。浮遊したプラスチックなどの破片が異常に集中している海域)から遠く離れていることがその理由です。

しかし、最近ではむしろタスマン海こそが海鳥にとって危険な場所であることがわかりました。タスマン海は海鳥の多様性に富んでおり、種によってはペットボトルのキャップやビニール袋を食物と間違えることが多いのです。

■人工ごみの危険は海の動物全体に及ぶ

海鳥だけではなく、危険は海の動物全体に及んでいます。

レジ袋を飲み込んで死亡したウミガメ、胃にプラスチックをつまらせて死んでしまったイルカもいます。人間にとっては小さな破片にも思えるようなプラスチックごみでも、動物たちにとっては危険のかたまりでしかありません。

生物によっては、人工のごみとエサの区別ができずに誤飲している場合もあります。誤飲・誤食を繰り返すと、ごみが胃などの消化器にたまり続けます。遂にはエサを食べることができなくなり、死んでしまうこともあるのです。

■まずはごみのリサイクル意識を高く持とう

どうしたら、プラスチックなどの異物を誤飲してしまう海鳥を減らすことができるのでしょうか。

まず大切なのは、プラスチックが海に流出してしまわないよう、私たちが高いリサイクル意識を持つこと。再利用して、プラスチック汚染物質の排出を止めましょう。

自治体が住民と協力して、もっとも徹底した廃棄物管理に取り組めば、こうした悲劇は減らすことができるでしょう。たとえば、包装を減らすことや、使い捨てのプラスチックの禁止、追加料金を徴収するなど、方法はいくらでもあります。

私たちが生活している陸から遠く離れた海で、動物たちが苦しんでいるかもしれません。いま手にとっているプラスチック製品をどう処分し、そしてこれから先になにを選ぶかは、私たちの良心次第なのです。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

90 Percent of Seabirds Have Eaten Plastic-Smithsonian

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