実は大河ドラマより長い?朝ドラ観賞が楽しくなる5つのトリビア

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2015.09.28

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開始以来54年の歴史を持つ「NHK連続テレビ小説」は、9月28日にスタートした「あさが来た」(ヒロイン・波瑠)で93作目を数えます。

近年「ゲゲゲの女房」(2010年、ヒロイン・松下奈緒)、「あまちゃん」(2013年、ヒロイン・能年玲奈)など、ますます注目が高まっている“朝ドラ”をもっと楽しむために、知っているようで知らない朝ドラの数字にまつわるトリビアを5つご紹介します。

■1:総放送時間は大河ドラマより長い!

放送期間は朝ドラが半年間、大河ドラマが1年間。ならば当然、大河ドラマの方が放送時間が長いはず……と思いがちですが、トータルの放送時間をよく見ると、春スタートの朝ドラは1日15分×週6話×26週=2,340分(=39時間)。

一方、標準的なスケジュールの大河ドラマは1回45分×50週=2,250分(=37.5時間)と、朝ドラの方が1時間半も長いのです(秋スタートの朝ドラは、年末年始の1週間放送がないので、標準的なスケジュールの大河ドラマと同じ37.5時間になります)。

1週間あたりの放送時間も、大河ドラマが45分なのに対し、朝ドラは2倍の90分。毎週90分のドラマを半年分撮影し続けなければいけないのですから、朝ドラ出演者の過酷さがよくわかりますね。

■2:47都道府県すべてが舞台に

「つばさ」(2009年、ヒロイン・多部未華子)の舞台が埼玉県となり、これで47都道府県すべてが朝ドラの舞台として登場したことになりました。

ちなみに第1作となった「娘と私」(1961年)は東京都、第2作「あしたの風」(1962年)は香川県小豆島が主な舞台。

地方出身のヒロインが都市部で奮闘するという展開のほか、近年では「どんど晴れ」(2007年、ヒロイン・比嘉愛未)や「あまちゃん」、終了したばかりの「まれ」(2015年、ヒロイン・土屋太鳳)など都市部出身のヒロインが地方へ引っ越して開花していくという筋書きも見られるようになってきています。

■3:もっとも若いヒロインは16歳

若くはつらつとしたヒロインが、さまざまな困難にもめげずに人生を切り開いていく――朝ドラの多くには、そんなイメージがあります。実際、朝ドラでは10代、20代の女優が主人公を演じることが少なくありません。

放送スタート時の年齢で比較してみると、全93作中もっとも若い年齢でヒロインを演じた女優は「てるてる家族」に主演した石原さとみさんです。

1986年12月24日生まれの石原さんは、2003年9月29日の放送スタート時には16歳9か月。大阪で生まれ育った4姉妹の末娘・冬子が、宝塚音楽学校を経て実家のパン屋を継ぐまでが描かれました。

なお、記憶に残る“若い朝ドラヒロイン”に、10歳で「おしん」(1983年)の幼少期を演じた小林綾子さんが挙げられますが、彼女は第一部のみの出演なので、ここでは除きます。

反対に「史上最年長ヒロイン」といわれたのが「芋たこなんきん」の藤山直美さん。ヒロインを務められたときは47歳でした。

■4:男性主人公の作品は現在6作

ちなみに、男性が単独で主演を務めた朝ドラも制作されています。

笠智衆主演の「たまゆら」(1965年)を皮切りに、朝ドラ史上初めて青年男子が主人公になった「ロマンス」(1984年、主演・榎木孝明)、実在の漫才作家がモデルになった「心はいつもラムネ色」(1984年、主演・新藤栄作)、大衆演劇一座が舞台の「いちばん太鼓」(1985年、主演・岡野進一郎)、大正時代に生きたテレビマンを描いた「凛凛と」(1990年、主演・田中実)、進路に悩む高校生の1年間を描いた「走らんか!」(1995年、主演・三国一夫)の6作品。

ダブル主演では、記憶に新しい「マッサン」(2014年)があります。ニッカウヰスキーの創始者・竹鶴政孝とその妻・リタをモデルに、玉山鉄二さんがシャーロット・ケイト・フォックスさんと共にメーンキャストを務めました。

■5:もっとも古い時代を描く朝ドラは……

今期の朝ドラ「あさが来た」は、江戸時代末期、1849年(嘉永2年)に京都で生まれたヒロイン・あさ(波瑠)の一代記。実在の女性実業家・広岡浅子をモデルに、両替商に嫁いだあさが時代の波にもまれながら炭鉱事業や生命保険事業などを次々に立ち上げていく姿が描かれます。

実は、朝ドラが江戸時代を描くのは長い93作の歴史の中でも今作が初めてです。これまで一番古かった作品は「おはなはん」(1966年)、「おしん」など、いずれも明治時代から。今回、江戸から明治への社会の変化が初めて朝ドラで描かれることになります。

長い歴史を持つ朝ドラに、まだまだ興味は尽きません。これまで朝ドラを見ていなかったという人も、(新)「あさが来た」をきっかけに朝の新たな楽しみを見つけてみませんか?

(文/よりみちこ)

 

【参考】

※宝島社編集部(2015)『思い出の“朝ドラ”大全集』宝島社

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