なぜ「日本はなんでも値段が高い」とドイツ人に誤解されるのか?

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2015.09.28

suzie.20150928

『「小顔」ってニホンではホメ言葉なんだ!? ~ドイツ人が驚く日本の「日常」』(サンドラ・ヘフェリン著、 流水りんこ漫画、KKベストセラーズ)の著者は、ドイツ・ミュンヘン出身。

“日本居住歴17年の日独ハーフ”という立場から、「ハーフとバイリンガル問題」「ハーフといじめ問題」など、「多文化共生」をテーマに執筆活動を続けています。

とはいえそのアプローチは決して堅苦しくなく、むしろライトで楽しいもの。

本書でも、漫画を中心とした構成によって、日本人とドイツ人の違いをわかりやすく解説しています。

漫画については実際に読むまでのお楽しみにしていただくとして、ここでは「値段」についてのコラムをクローズアップしたいと思います。

■日本はなんでも値段が高いイメージ!?

ドイツ人が日本に対して抱くイメージのひとつが、「日本はなんでも値段が高い」ということ。

だからドイツ人の多くは、日本に来て「松屋」や「吉野家」、あるいは回転寿司チェーン店など安価なお店を見ると、「意外に安く食事ができる」とビックリするのだとか。

でも著者によれば、ドイツ人に「日本=物価が高い」というイメージが浸透していることには理由があるのだそうです。

■「日本=高い」というイメージの秘密

つまりドイツでは、東京の家賃の高さや、「高級寿司店では値段が書かれていないことがある」などの情報ばかりが報道されているから。

安いお店には触れられることがないそれらの情報を聞いて、「日本は“なんでも”高い」と思ってしまうというのです。

マスコミの影響力はどこの国でも大きいので、仕方がないことだともいえるでしょう。けれど、だからこそ「休みお店もある」ことも報道してほしいところではあります。

■ドイツは日本以上にお金がかかる?

しかも問題は、決して日本だけが高いわけではないということ。

たとえば食事に関しては、むしろ日本の方がドイツよりもリーズナルブな値段でランチできるお店が多いのだといいます。

日本で「1,000円のランチ」というと、豪華で贅沢だと感じる人も少なくないはず。

でもドイツでは外食というと、日本以上にお金がかかるものなのだそうです。

いちばん顕著な例が、日本ではお水が無料で提供されること。

私たちはそれを当然のことだと考えてもいますし、だからランチの際にも料理だけを頼めばいいわけです。つまり、お財布にもやさしいということ。

ところがドイツではお水が無料で出てくることはなく、飲みものを注文するだけで、日本円に換算すれば500円かかるのだとか。

日本とドイツでは、値段についての考え方もだいぶ違うようです。

漫画も楽しく、挟み込まれている著者のコラムも、上記のように親しみやすい話題ばかり。

休日などにページをめくってみれば、文句なしに楽しめそうです。

(文/印南敦史)

 

【参考】

※サンドラ・ヘフェリン(2015)『「小顔」ってニホンではホメ言葉なんだ!? ~ドイツ人が驚く日本の「日常」』KKベストセラーズ

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