25周年のパロディ版ノーベル賞の中で最もユニークな発見10選

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2015.10.03

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「イグノーベル賞」をご存知ですか? 世界でもっとも風変わりな研究に与えられる賞、いってみれば“パロディ版のノーベル賞”です。

この賞はサイエンス・ユーモア雑誌“風変わりな研究の年報(Annals of Improbable Research(AIR))”によって、「まず人を笑わせてから、考えさせる」ことができた“名誉ある功績”に対して、1991年以降、毎年授与されています。

今回は、今年で25周年を迎えたこのイグノーベル賞のなかで、きわめて風変わりな科学的研究10選を紹介します。

■1:30年以内に888人の子どもをつくることは可能か?

今年のイグノーベル数学賞は、エリザベート・オバーザウハー氏とカール・グラマー氏(オーストリア、ウィーン大学)が受賞しました。

内容は、モロッコの残虐王と呼ばれたムーレイ・イスマイールが1697年から1727年までの30年間に888人の子どもをつくったと伝えられていることを、数学的に検証したものです。

■2:違法駐車の解決する

2011年の平和賞を取ったのは、リトアニアのヴィルニュス市長アルトゥーラス・ズオカス氏でした。違法駐車している高級車を装甲車で踏みつぶすことで、簡単に問題を解決できることを示したことに対して授与されました。

■3:決断の前にトイレに行くことについて

2011年の医学賞を取ったのは、オランダ、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ベルギーの研究者グループです。研究内容は、トイレに行きたくてたまらないときに下した決断が、よかったり悪かったりするのはどうしてなのかを分析しました。

■4:テキーラからダイヤモンドをつくる

2009年のイグノーベル化学賞は、メキシコ国立自治大学のミゲル・アパティガ氏、ビクター・M・カスタ氏が受賞しましたが、液体、それもテキーラからダイヤモンドをつくるという研究でした。

■5:牛のフンからバニラの香り?

日本国際医療センター研究所の山本麻由氏が、2007年イグノーベル化学賞を受賞。

牛の排泄物からバニラの香りと味のする物質を抽出したことに対して贈られましたが、受賞を祝して、ケンブリッジ市でも最高のアイスショップ“トスカニーニ”が「ヤマモト・バニラツイスト」なるバニラアイスを発売したとか。

■6:簡単に起きられる方法

2005年、マサチューセッツ工科大学のガウリ・ナンダ氏は、人々を確実にベッドから叩き出せる「逃げ出して隠れちゃう目ざまし時計」を発明したことで、イグノーベル経済学賞を受賞しました。こんな時計つくられたら、たまらない!

■7:おならでコミュニケーションする

2004年の生物学賞は、ブリティッシュ・コロンビア大学のベン・ウィルソン氏、サイモン・フレイザー大学(カナダ)のローレンス・ディル氏、スコットランド海洋科学協会のロバート・バッティ氏、オルフス大学(デンマーク)のマグナス・ファルバーグ氏、スウェーデン国立漁業連盟のハカン・ヴェステルベリ氏によって、ニシンがおならでコミュニケーションしていることを示したことに対して贈られました。

■8:カラオケ心理療法

2004年のイグノーベル平和賞は、兵庫県の井上大佑氏。カラオケを発明し、「人々がお互いに相手の歌による苦痛を耐え忍び許容し合う、新しい方法を提供した」ことが受賞の理由です。

■9:カントリー・ミュージックの効果

2004年のイグノーベル医学賞は、アメリカ、ミシガン州デトロイトのウェイン州立大学のスティーブン・スタック氏とアラバマ州オーバーン大学のジェイムズ・グンドラック氏に授与されました。二人の発表した論文「自殺に対するカントリー・ミュージックの効果」が評価されたのです。

■10:妻のための不貞行為発見スプレー

1999年には、大阪のセイフティー探偵事務所所長の牧野武が、イグノーベル化学賞を受賞しました。妻が夫の下着に用いると検出できる不貞発見スプレー“Sチェック”への熱意ある取り組みに対して贈られました。

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こんなおかしな研究を真面目に続けている研究者がいるなんて!?とビックリした人も多いことでしょう。もちろん本物のノーベル賞にくらべたら笑ってしまうような研究ばかりですが、くだらないと思いつつも、いろいろなことを想像してしまいませんか?それがまさに、「まず人を笑わせてから、考えさせる」という選考基準そのものです。

さらにおもしろい点は、授賞式に出席するなら、旅費も滞在費も自己負担、スピーチでは笑いを取ることが鉄則だということ。来年のイグノーベル賞も、本家ノーベル賞同様に楽しみになりそうです。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

25yrs of Ig Nobel awards: 10 of the world’s most trivial scientific discoveries

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