マクドナルドのビッグマックを両手で持ち、あんぐりと口大きくを開けてかぶりつく瞬間はたまりませんよね。空腹が満たされ、満足感がジワジワと広がっていきます。ジャンクフードは体に悪いと知りつつも、どうしても食べてしまう……。
でも、そんな方にビッグマックの正体をお伝えします。これを読んでも、ビッグマックを食べ続けることができるでしょうか?
実は『Fast Food Menu Price』というサイトが、新しい解析画像を使い、ビッグマックを食べたあと1時間以内に人間の体になにが起きるのかを正確に分析したのです。
ビッグマックは血糖値を上げ、脱水状態にします。食べてからたったの40分で、また空腹を感じることになるのです。なぜ、そんなことが? その理由をご説明しましょう。
■食べてから10分後 - 脳は高カロリー食品を好む
脳は食べ物が十分でないことを前提に働くため、高カロリー食品を選びたがる傾向にあります。だから、ビッグマックを食べると血糖値が異常なレベルまで上がるのです。
すると、神経伝達物質であるドーパミンが出て、満足感を感じます。そのプロセスは、コカインのようなドラッグを摂取したあとの反応に似ていて、過食症になる可能性もあります。
■食べてから20分後 - 常習性のある糖
ビッグマックのパンは、高レベルのブドウ糖果糖液糖とナトリウムを含んでいるため、常習性を引き起こし、また食べたくなります。
■食べてから30分後 - ナトリウムの攻撃
ビッグマックが含んでいる970ミリグラムのナトリウムが、脱水状態を引き起こします。その兆候は空腹感と似ていて、もっとなにかを食べたくなります。
腎臓は、塩分の排泄が困難になり、心臓は血液を静脈に送り出すために、もっと早く働かなければなりません。この状態は高血圧や、最終的には心臓病、心臓発作を引き起こします。
■食べてから40分後 - もっと食べたくなる
また空腹感を感じはじめます。高カロリーの食事をすると、体のインシュリン反応によって、血糖値が低くなるため、また空腹感を感じるのです。
パンに含まれているブドウ糖果糖液糖はすばやく消化管に吸収され、インシュリンの急上昇を招き、耐えきれない空腹感に襲われます。
■食べてから60分後 - 消化に時間がかかる
人間の体は通常、食べものを消化するのに24時間から72時間かかりますが、ビッグマックをすべて消化するには3日以上かかります。
消化を遅らせているのは、ビッグマックに含まれる脂肪とトランス脂肪酸です。トランス脂肪酸は、心臓病、肥満、癌、糖尿病の原因になります。
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管理栄養士のべス・ウォーレン氏は、「この解析画像はかなり正確だが、他にも危険な点があるかもしれない」と指摘しています。
一方、栄養管理サービス会社のCEOであるリサ・モスコヴィッツに氏は、「ビッグマックを食べる理由は人それぞれだし、解析画像は正確ではあるけれど、いくらか大げさです。すべての人の血糖値が異常なレベルに上昇するわけではなく、人それぞれ反応は違います。ビッグマックにかなりの量の脂肪分があるせいで、炭水化物がブドウ糖に分解されるのを遅らせてしまうのです」と述べ、個人差があり、毎日の運動の習慣や、病歴によって変わってくることを説明しています。
ウォーレン氏もモスコヴィッツ氏も、ビッグマックを定期的にしょっちゅう食べるのは体に悪いけれど、たまに食べるぶんには大きな悪影響はないとしています。ウォーレン氏は、具体的には週1回以下にすべきだと述べています。
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ビッグマックのおいしさを知っている人には辛い話になってしまいました。でも、オーガニック食品が当たり前になってきた今日、体に悪いものは選ばないという知恵も必要なのではないでしょうか。
(文/スケルトンワークス)
【参考】
※What Happens to Your Body One Hour After Eating a Big Mac-Yahoo Health