もうコンプレックスに悩まない!劣等感を強めない2つの考え方

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2015.10.10

suzie.20151010

人間誰しも、自分のことを人とくらべてしまいがち。でも当然のことながら、それでなにかが改善されるわけではありません。

「わかってはいるんだけど……」という方にぜひおすすめしたいのが、『人と比べない生き方 劣等感を力に変える処方箋』(和田秀樹著、SBクリエイティブ)。

精神科の臨床医である著者が、「人とくらべることを、どう成長や発達のパワーの源泉にできるのか」を説いた内容です。

ベースになっているのは、近年大きな話題を呼んだ精神科医/心理学者であるアフフレッド・アドラーらの理論。

きょうはそのなかから、劣等コンプレックスを植えつけないために必要だという、2つの考え方をご紹介したいと思います。

■劣等感と「劣等コンプレックス」の違い

アドラーによれば劣等コンプレックスとは、劣等感が耐え難いほど大きくなったもの。

劣等感が優越性の追求に向かうのに対し、安易な補償を求めてしまうのが劣等コンプレックス。よって、劣等感を過大なものにしないことが大切だと著者はいいます。

そして劣等感が劣等コンプレックスにならないようにするためには、劣等感を強めない、極端なものにしないことが重要。

これについては、2ついえることがあるそうです。

■劣等コンプレックスにならない考え方

[ポイント1]:追い打ちをかけるべからず

たとえば計算が苦手な子どもがいるとします。自分でも苦手意識を持っていて、それが欠点だということもわかっている。

にもかかわらず、親や教師から「どうしてこんなに簡単な計算ができないの?」といわれたら、その子はさらに劣等感を強めることになってしまいます。

なにかの癖のように、変えられるものについて注意するというのならまったく問題なし。

しかし本人は苦手だと思っていて、努力してもなかなか改善できず、コンプレックスを感じている。

そこに追い打ちをかけるのは、賢いやり方ではないということ。

[ポイント2]:長所に目を向けさせる

そして、コンプレックスを極端なものにしないためのもうひとつの方法は、「長所に目を向けさせる」ということ。

劣等感を抱いている点について指摘ばかりしていると、本人も気落ちして自信をさらになくし、劣等感がどんどん増強されていくことになって当然。

それでは本末転倒なので、そうならないように、優れた点に目を向けさせるべきだということです。

欠点は誰にでもあるもの。そして欠点を気にするのではなく、自分の長所や、人よりも優れた点に目を向ける。

それができれば、きっと自信につながると著者はいいます。

「計算は苦手でも、作文は得意だ」というように、コンプレックスがあっても他の部分で優位性を持てれば、劣等感は重いものにならないということです。

文体も柔らかく、また新書なのですぐに読めてしまえるはず。劣等感に悩んでいる人にとっては、本書が突破のための切り口になってくれるかもしれません。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

和田秀樹(2015)『人と比べない生き方 劣等感を力に変える処方箋』SBクリエイティブ

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