110歳まで生きるために必要なのは何?長寿の意外な秘訣が判明

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2015.10.13

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アメリカの最高齢の株式ブローカーとして有名だった、アーヴィング・カーンさんが今年亡くなりました。

カーンさんは1905年生まれ、109歳でした。100歳を超えたあとも、何年も株取引を行っていたそうです。

驚くべきは、カーンさんのご兄弟もみんな元気で100歳を超えていたこと。いったい、どんな長寿の秘密があるのでしょうか?

『GULF NEWS』では、最新の研究から明らかになったその秘密を解き明かしています。

■実は100歳よりも110歳の壁が大きい

人間の平均寿命はどんどん伸びており、縮む気配がありません。しかし、長寿な家系のカーンさん一家でも、110歳を超えた人はいませんでした。110歳というのは、100歳以上に人類の体にとって大きな壁のようです。

アメリカ国勢調査局の2010年の発表によると、100歳以上の人はアメリカに5万人いました。しかし110歳以上の人は、世界中に5~80人しかいないといわれているのです。

■80歳くらいまでは努力で何とかいける

110歳まで生きる人はなにが違うのでしょうか?

研究者は遺伝子や生活習慣、食習慣などを徹底的に調べました。結果、寿命には様々な要因が複雑に作用していることがわかりましたが、ある意外な事実も判明しました。

それは、110歳まで生きるのは、普通ではないということ。

多くの人は80歳から90歳くらいまで生きられる遺伝子を持っています。もちろん、健康な生活をしていなければ、そこまで長生きすることはできません。過度なアルコールの摂取や喫煙の習慣があれば、寿命はもう少し短くなります。

逆に、運動や規則正しい生活など、体にいいことをすれば多少寿命を延ばすことができます。しかし、それだけでは110歳まで生きることはできません。

「健康的な生活を続けることはもちろん体にいいですし、5年くらいは寿命を延ばすことができるでしょう」

遺伝学者のスチュアート・キム氏はいいます。

「しかし30年長く生きるためには、特別な遺伝子を持っている必要があります」

現在世界最長寿とされている122歳のジャンヌ・カルマンさんは、たびたびタバコを吸ったりワインを飲んだりするそうです。

また、110歳になる直前に亡くなった、カーンさんのお姉さんも、80年に渡ってタバコを吸っていました。ここまで長生きする人には生活習慣はあまり関係ないようです。

■長寿で重要なのは遺伝子の組み合わせ

研究者の間では、90歳まで生きるには、2~30%ほどは遺伝子の影響が大きく、7~80歳まで生きるには、環境や生活習慣の影響が大きいと言われています。

そして、90歳以上まで生きるためには、特別な遺伝子が必要だと考えられています。これは努力ではどうすることもできない部分なのだそうです。

それはあるひとつの遺伝子ではありません。研究では801人の100歳以上の人の遺伝子が分析されました。すると、281ほどの遺伝子の組み合わせに共通するものが見つかったのです。

特定の遺伝子が必要なのではなく、ある一定の組み合わせを持っていることが重要だということ。宝くじと同様に、2つだけ番号が合っていてもあまり大きな金額になりません。

すべての桁の組み合わせがそろっていることが重要なのです。

遺伝子の組み合わせとあっては自分ではどうすることもできませんが、少なくとも80歳くらいまでは、生活習慣の改善で生きることができそうです。元気に長生きしたいなら、やはりまずは健康な生活を送ることが重要。

しかし長生きする人が多い家系なら、多少の無茶は大丈夫かも? 一度自分の家系の平均寿命を計算してみるのもおもしろいかもしれません。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Centenarians aren’t your average human beings-GULF NEWS 

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