エリートが実践!本の内容が頭に入る「7回読み勉強法」とは?

  • LINEで送る
2015.10.26

suzie.20151026

『いいエリート、わるいエリート』(山口真由著、新潮社)の著者は、東京大学法学部在学中に司法試験と国家公務員1種合格。東大もオール「優」の成績で首席卒業し、財務官僚を経て弁護士になったという人物。

筋金入りのエリートであるわけですが、つまり本書では、体験に基づいたエリート論を展開しているわけです。

ここまでのエリートはそうそういるものではありませんから、「自分とは関係ない世界の話」と感じても不思議ではないでしょう。私もそれは同じでした。

しかし本書が魅力的なのは、著者の語り口が決して“上から”ではなく、むしろ共感できるものであること。特殊な能力を持った人の体験談として、とても興味深く読むことができるのです。

きょうはそのなかから、「勉強法」に書店を当てた項目を引き出してみたいと思います。

■エリートの7回読み勉強法

著者の勉強法の基本は“反復”で、具体的にはさまざまな機会に「7回読み勉強法」を勧めてきたのだそうです。

その名のとおり、教科書や参考書を7回読むことによって、脳に記憶させるという方法。それはおおむね、次のようなプロセスで進められるそうです。

(1)ページ数にもよるが、一冊を30分から1時間のペースで、漢字だけを意識して眺めていく

(2)同じペースで、今度は1.で拾いもらした漢字とカタカナを意識して眺めていく

(3)前2回をおさらいするつもりで全体を読む

以上3回を、著者は「助走読み」といっているそうです。このプロセスではその本に慣れ、大切なキーワードを脳に記憶させるわけです。

(4)前3回でチェックしたキーワードの前後の文章を中心に読む

(5)「たとえば」「しかし」など接続詞や副詞の前後を意識して読む

この2回を、著者は「本走読み」と呼んでいるのだとか。キーワードをより正確に理解し、要旨をつかむ意識を持って読むのだそうです。

(6)(7)本全体の内容を深く理解し、脳に定着させる意識で2回読む

最後の2回は「完走読み」。本の内容をしっかり記憶するように心がけるわけです

■信じて「続ける」ことが大切

これが、著者の勧める「7回読み勉強法」。著者によると、これを実践すると、その本に記載されている内容が「おもしろいように」頭に入ってくるのだそうです。

そして著者は、勉強法はできるだけ変えない方がいいと主張しています。だから自身も、一貫して7回読みを続けたのだそうです。

その過程では「いまの勉強法でいいのだろうか?」と悩むものですが、そこでうろたえることなく、初志貫徹。自分の勉強法を信じて、「続ける」ことがなによりも大切なのだといいます。

こうした考え方に説得力があるのは、いわゆる「机上の空論」ではないから。読んでみるとわかりますが、著者は考えられないほどの状況を乗り越えてきています。

だからこそ、理屈を超えて訴えかけてくるのです。

エリートであろうがなかろうが、人に大切なのは「乗り越える」こと。そんな本質的な部分を、本書は実感させてくれます。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

※山口真由(2015)『いいエリート、わるいエリート』新潮社

関連記事