クラゲ誕生はゴキブリの2億年も前?身近な動物の歴史を大調査!

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2015.10.26

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長い進化の歴史のなかで、動物がその姿を徐々に変えていったことは知られています。でも、いったいいつごろから現在の形になったのでしょうか?

進化のタイミングはそれぞれなので、太古の昔からいる動物から、最近になって登場した動物までさまざま。どんな動物が、いつごろ生まれたのかを古い順に見てみましょう。

■1:クラゲ(5億年前)

ふわふわした姿に癒し効果があるということで、近年は水族館でも人気を集めているクラゲ。最古の多細胞生物のひとつで、化石が発見されているだけでも5億年前、学説によっては10億年前からほぼ同じ姿で存在しているといわれています。

■2:ゴキブリ(3億年前)

身近な存在だけれど、あまり身近にいてほしくないゴキブリ。実は「生きた化石」と呼ばれるほど古くから形が変わっておらず、その歴史はなんと3億年にもおよびます。

扁平で狭い場所を高速で移動できる体つきは人間にとっては脅威ですが、自然のなかにおいては、非常に完成された有利な形なのです。

■3:ティラノサウルス(6,500万年前)

誰もが知っている有名な恐竜、ティラノサウルスは6,500万年前に生きていましたが、大量絶滅により地球から姿を消してしまいました。

哺乳類は恐竜をはじめとする大型爬虫類が根こそぎいなくなった隙間を埋める形で爆発的な進化を遂げていったため、現生哺乳類の原型となる種の多くが6,500万年頃から4,000万年頃までに生まれています。

■4:ゾウ(6,000万年前)

陸上最大の生物であるゾウはかなり古くから存在しており、6,000万年前にいまのような形になりました。

驚くべきはその大きさで、なんと当時はブタほどの大きさしかなかったというのです。長い歴史のなかで大型化し、氷河期を経てやや小型化、そして現在の大きさに落ち着いたのだそうです。

■5:ワニ(5,500万年前)

ワニが現在の形になったのは、およそ5,500万年前。当時は3mと非常に巨大でしたが、少しずつ小さくなっていき、いまの大きさになっています。原始的なイメージとは裏腹に、実は非常に高度に進化した動物です。

■6:クジラ(4,000万年前)

水中で生活する哺乳類として知られるクジラ類ですが、かつて陸上生活をしていた祖先が再び海に戻ったのがおよそ5000万年前。

後脚が完全になくなった現生種が生まれたのが4,000万年前です。ちなみにクジラ類は系統学的にはカバとかなり近いことが最近の研究でわかっており、カバ、ウシ、ヒツジなどと同じグループの「鯨偶蹄目」にまとめられています。

■7:ヒト(20万年前)

現生人類であるホモ・サピエンスが他の種から分化したのは、およそ20万年前。当時はネアンデルタール人など他にも人類はいましたが、ホモ・サピエンスだけが絶滅を逃れ現代まで生き延びました。

■8:イヌ(1万5,000年前)

ネコに比べるとイヌの方がやや歴史が古いとされていますが、祖先であるオオカミからいつごろ枝分かれしたのかについては、いまだに研究と議論が続いています。最新の研究によると、およそ1万5,000年前ごろに家畜化されたのではという説が有力です。

■9:ネコ(1万年前)

人類のパートナーとして長い歴史を持ち、現代でも飼っている人の多いネコ。

人間と暮らしているさまざまな品種のネコは、大きく「イエネコ」という種類にまとめられています。イエネコを祖先に持つリビアヤマネコが人間のペットになったのは、遺伝子解析によればおよそ1万年前。人類が農業を営み始めるのと同じころだと判明しています。

長い時間を生き延びているということは、それだけ進化の競争を勝ち抜いてきたということ。どんな動物の姿にも、長い歴史の重みが織り込まれているのです。動物園に足を運んだときは、ぜひじっくり観察してみてください。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Fossil record reveals elusive jellyfish more than 500 million years old-Eurek Alert

Elephant Evolution-Eleaid

The evolution of whales-Understanding Evolution

Evolution of crocodiles-Preceden

Tyrannosaurus Rex-National Geographic

DNA hints at earlier dog evolution-BBC NEWS

House Cat Origin Traced to Middle Eastern Wildcat Ancestor-National Geographic

※安富和男(2000)『ゴキブリ3億年の来し方,行く末』日本昆虫学会

Homo Sapiens-Smithsonian National Museum of Natural History

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