フランスは5年でOK!国籍取得は日本とフランスどっちが大変?

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2015.11.02

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海外に移住して国籍を取得することに憧れることはありませんか?

日本よりも人の出入りが多い国では、入ってくる人に自国の国籍を与えないと、国にいるのが外国人ばかり、という状態になってしまうことがあります。

そんな国は比較的国籍取得が簡単になっており、代表的な国のひとつがフランスです。

今回は、厳しいといわれる日本の国籍取得条件と比較しながら、どうしたらフランス国籍を取得してフランス人になれるのかを紹介します。

■国籍の審査はフランスより日本のほうが大変

フランスで外国人が国籍を取得するには、4つの条件が必要となります。まず1つめは成人であること。次に国籍を申請するまでの5年間にフランスに住んでいることが挙げられます。

もちろん、合法的に住んでいないとダメです。そして、フランスで仕事をして安定した生活が送れていることが3つ目の条件になっています。フランスで生活できない人がフランス人になってしまったら困りますからね。

そして、最後の条件はフランス語力やフランスという国に対して理解があり、フランス社会に定着していること。

これは少し難しそうですが、要するにちゃんとフランスで社会人として5年働きながら暮らせる人だったら、フランス国籍が取得できる可能性があるということです。こう考えると、この条件は移民にかなり優しいような気がしますね。

この条件については日本もほとんど同じですが、実際には大量の必要書類を揃え、非常に長い審査を通過しなくてはならず、それだけで1年以上かかることもざらにあります。それだけでなく、永住権は10年以上の居住が条件となっています。

ただし、一般の人はフランスに5年住んでいるという条件はフランス軍に3年間従事した経験のある人や難民、その他例外的なケースでは完全に免除されます。

フランス外国人部隊での戦闘の中で負傷した人は、すぐに国籍の申請をすることができます。

また、フランスの大学院を卒業した人や、優れた才能でフランスにとても貢献した人については、条件となる居住期間は2年となります。

■国際結婚はフランスより日本のほうが簡単?

フランス国籍の人と結婚して4年が経った人は、一定の条件を満たせばフランス国籍の取得申請ができます。この場合の条件の一例は、結婚式以来少なくとも3年フランスで生活しているということです。

結婚して一緒にフランスに住んでいる夫婦でも、少なくとも4年は別の国籍でいなければならないというのは期間が長いような気がしますが、これは国籍取得のための仮面結婚を防ぐ目的があるようです。

日本では結婚して3年以上で申請が認められるため簡単そうに見えますが、こちらも20種類以上の膨大な書類を提出し、自宅訪問などを経て、1年以上かけてようやく受理されます。犯罪歴の調査も厳しく、ちょっとしたスピード違反でもひっかかってしまうことも……。

■子どもの国籍はフランスのほうが日本より厳しい

フランス国籍以外の夫婦がフランスで子どもを産んだ場合、子どもが自動的にフランス人になるわけではありません。少なくとも片方の親がフランス人で、なおかつフランスで生まれた子どもには、フランス国籍が認められます。

つまり、お父さんがフランス人、お母さんが日本人の子どもがフランスで生まれたら、子どもはフランス国籍が取得できるのに、お母さんは結婚して5年経つまでは日本人のままということです。

これも「フランスで子どもさえ作れば子どもはフランス人だ!」と、国籍取得を目的に子どもを産むことを防ぐことが目的です。

日本では、基本的に父母のどちらかが日本人であれば、子供は日本国籍を選択することができる血統主義を採用しています。

つまり、何らかの理由であなたがフランス国籍を手に入れたいと思ったとき、最短で5年後にはそれは叶えられるのです。しかし、日本では二重国籍は認められていないため、それは同時に日本国籍の喪失を意味します。

かつて日本人だったとしても、日本国籍を取得し直すことはとっても大変! 一度フランス人になってしまったら、日本人に戻ることはかなり難しいといえます。将来海外に住んで、国籍も変えたいと考えているみなさん、申請する前にはよく考えましょうね。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Acquisition de la nationalité française-Service Public

国籍取得の手続き緩和を通達-高学歴若年者を優遇、有期・派遣でも可能へ-独立行政法人 労働政策研究・研修機構

国籍Q&A-法務省

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