1週間でできる!仕事を任される人になるためにすべきこと8箇条

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2015.11.04

suzie.20151104

『「仕事ができるやつ」になる最短の道』(安達裕哉著、日本実業出版社)の著者は、世界4大会計事務所のひとつである「Deloitte」に12年間在籍した実績を持つ人物。

コンサルタントとして大企業・中小企業含め1,000社、8,000人以上を見てきた結果、わかったことがあるといいます。

それは、どんな人であっても「なぜ働かなければいけないのか」「どうしたら仕事が楽しくなるか」といった疑問に対し、自分自身の見解や哲学を持っているということ。

そこで、実際に見聞きした数々の話のなかから、「短期的に役立つコンテンツ」と「長期にわたって役立つコンテンツ」をまとめたのが本書だというわけです。

そしてその根底にあるのは、「一度に大きな変化を起こすことは誰にもできない。仕事で何かを成し遂げようとするならば、それなりの時間をかけて物事に取り組む必要がある。小手先のテクニックでは、仕事ができる人にはなれない」という考え方。

きょうは第2章「1週間程度でできること 小さな変化を起こす」から、「『まかされる人』になるために知っておくべき、『仕事をまかされたら、なにをすべきか』8箇条」を引き出してみたいと思います。

著者は駆け出しだったころ、尊敬する上司から「小さな変化は、『まかされた仕事をきちんとこなす』ことからはじまる」と教わったのだそうです。実際、現在の仕事の仕方も、ほぼ教えていただいたとおりにやっているのだとか。

そして、その「教えていただいたこと」は、次の8つだそうです。

■1:納期を確認する

当然のことですが、納期を守れない人は社会人として失格だとみなされることになります。逆から考えれば、納期を遵守すれば信頼を獲得することができるということ。

そして納期の遵守は人の能力を高め、お金を生み出すことにもなるのだと著者は主張しています。

たしかに、当たり前だからこそ忘れてしまいがちなことかも。信頼される人になるためにも、心にとどめておきたいことではあります。

■2:成果を仕事の依頼者と合意する

仕事をまかせる側が、成果を明確にしてから依頼をするケースは、実は少ないと著者はいいます。

まかせる側は、成果があいまいで、考えるのに手間がかかるから、信頼できる相手にそれをまかせるもの。

だとすれば、相手と会話して本音を引き出し、成果を合意することが大切。合意できれば、半分の仕事が終わっているも同然だということ。

■3:仕事を分析する

依頼された仕事は、大きな固まりのようなもの。そのままでは扱うことができないし、誰かの手を借りることもできないというわけです。

もしも誰かの手を借りたいのであれば、ノウハウを人から教えてほしいのなら、あるいはスケジュールをつくるなら、仕事を分割することが大切。

■4:難しい仕事から取りかかる

一般的に難しいといわれている仕事、特に、どうしたらいいのかわからない仕事は、思っているよりもはるかに時間がかかるもの。

具体的には、おそらく見積もりの2倍から3倍はかかるといいます。

あとになって納期が迫っているときにそれがわかっても、もはや手遅れ。つまり、そうならないように、難しい仕事から取りかかるべきだということ。

■5:行き詰まったら、即、相談する

仕事をまかせる側も、すべてを見通しているわけではありません。それどころか、なかには無理な要求も存在するでしょう。そして、それは仕事に取り掛かってみないとわからないものでもあります。

でも、無理とわかっていてやり続けるのは、お互いにとってマイナス。そこで大切なのは、なにかあったら必ず仕事の依頼者に相談すること。

相談が遅れれば遅れる保乳、結果的には信用にかかわる問題になるといいます。

■6:説明責任を果たす

ある意味で当たり前なことですが、仕事をまかせた側は常に不安な状態。そしてその不安を解消する責任は、仕事を引き受けた側にあるもの。

では、そのためにはどうしたらいいのでしょうか? それは、少なくとも1週間に1回は報告することだと著者。

またその際は、ていねいな説明を心がけることも大切。冗長にならず、適切な情報開示を心がけるべきだといいます。

そして資料のわかりやすさ、話のわかりやすさは、そのまま信用につながっていくそうです。

■7:自分でゼロから考えず、前例を探す

ゼロから考えることは「車輪の再発明」と同じで、100パーセント無駄なこと。すでに誰かが発見していることを、もう一度自分でやりなおす必要はないという考え方です。

会社の仕事においては、同じようなことが繰り返されています。だから大切なのは、まず前例を探すこと。もしなにもなければ、友だちや社外の人に聞くこと。それでもなければ、本を探してそのなかから探すべきだといいます。

見つかりにくくても、必ずどこかに探しているものはあるはず。

■8:人への依頼は早めにし、1つ目~7つ目のことを守らせる

仕事は、自分だけで完結できるものではありません。だからこそ、他社の協力が必要な仕事は、なるべく早めに依頼することが重要。

そしてその際に気をつけるべきは、上記1つ目~7つ目を相手に守らせることだといいます。

「今日からできること」「1週間程度でできること」「1か月以上しっかりと取り組むべきこと」「1年程度かけてじっくりと取り組むこと」「3年は取り組むべき大きなテーマ」「一生かけてやる価値のあること」と、 “時間”を尺度として「やるべきこと」を提示しているため、とてもわかりやすい内容。

将来についてのヒントが、随所に隠されています。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

安達裕哉(2015)『「仕事ができるやつ」になる最短の道』日本実業出版社

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