優秀なリーダーが勝負どころで共通して使う「ある数字」とは?

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2015.11.11

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こんにちは。深沢真太郎です。

ビジネスパーソンを数と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。

優秀なリーダーの発言を見ていると、勝負どころである「数字」を使っていることに気づきます。

■覚悟を示す数字「0」

たとえばソフトバンクの孫正義社長は、ある年の新卒採用説明会で「ソフトバンク電波改善宣言」を次のような数字を使ってプレゼンテーションしました。

「98%」

日本の全世帯のうち98%は既に電波がつながるようになっている。でも、ここからさらに改善し、100%を目指すと。

このメッセージは裏を返せば、電波がつながらない世帯をゼロにするという決意表明でもあります。

ゼロは「0.0001」ではありません。当たり前ですが、ゼロは「0」です。

アルコールはまったく入っていません → 0%

不良品は絶対に出しません → 不良品発生率0%

雨は絶対に降りません → 降水確率0%

つまり、「0」は絶対という決意がなければ、口にできない数字なのです。だからこそ、「0」を使ったメッセージに、人はその「覚悟」を感じます。

■部下を導く数字「1」

一方、優秀なリーダーは「1」という数字も上手に使っています。たとえば、部下に対するこんなメッセージ。

「キミは頑張っている。来年こそ、ウチのチーム内で営業成績No.1をとれ!」

部下の成長を願い、さらなる高みに導くための熱いメッセージですね。

しかし、もしこのメッセージが、「1」でなかったらどうでしょう?

「キミは頑張っている。来年こそ、ウチのチーム内で営業成績No.2をとれ!」

数字の「1」と「2」。その差は、わずかに「1」です。(当たり前ですね…)

しかし、これで部下の心に火がつくでしょうか。なんだか「所詮お前は1位になる器ではない」と言われている気もします。

こうして考えてみると、「1」と「2」の差はとても小さいけれど、別の視点ではとても大きいと言えます。

「2位じゃダメなんですか?」

某政治家のそんな発言が話題になったのは何年前でしょうか。

この政治家には申し訳ありませんが、やはり「2」じゃダメなのです。「1」でないと、人は熱くなれないのです。

人を動かせるリーダーはこのことをよく知っています。だから、たとえ小さい範囲であっても「その中で必ず「NO.1になれ」と部下を成長に導きます。

「0」は覚悟の数字。

「1」は導く数字。

もしあなたがリーダーなら、伝えるべきことは必ず数字を使って伝えてください。

裏を返せば、勝負所で曖昧な発言や定性的な表現に逃げるリーダー、つまりは「0」や「1」をメッセージに込められないリーダーには、ついていかないほうがいいと思います。

ビジネスパーソンの教育をしていて、強くそう思います。

(文/深沢真太郎)

 

【参考】

深沢真太郎(2015)『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです』日本実業出版社

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