子ども時代を関東で過ごした人のなかには、小学校の遠足や修学旅行で日光東照宮に行ったという人も多いのではないかと思います。
ただ、大人になってからは、行く機会があまりなくなるかもしれませんね。でも都内から電車で2時間弱というアクセスのよさは、気軽な日帰り観光に最適です。
そこで、大人になったいまだからこそ、日光へ行くべき5つの理由をご紹介します。
■1:世界遺産になったから
日光の寺社は1999年、ユネスコの世界遺産に登録されました。
登録されたのは日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺で、「二社一寺」と呼ばれています。
■2:観光設備が充実しているから
二社一寺が世界遺産になったせいか、日光には日本国内外から観光客がたくさん来ています。
そのため観光の設備も整っており、駅の観光案内には英語を含む無料パンフレットがたくさん置いてあります。街を歩いていても、英語や中国語などさまざまな言語が飛び交っています。カウンターでは係の人たちが、よどみない英語で観光案内をされていましたよ。
ちなみに日光東照宮や中禅寺湖、華厳の滝など、広い地域に名所が散らばっているため、日光巡りはバスがベターです。
普通運賃で路線バスに乗るより割安な乗り放題券も販売されていますので、散策をはじめる前に観光案内に寄ることをお勧めします。
■3:徳川家康没後400年だから
日光東照宮は、徳川家康が祀られている場所。家康の400回忌にあたる2015年は、年間を通じてさまざまなイベントが行われています。
たとえば輪王寺で特別公開されている「家康公御位牌」や「風神雷神像」は、普段は決して見られないもの。2016年11月30日までの公開です。
■4:縁結びなどパワースポットが豊富だから
家康は、風水や陰陽道に通じていたそうです。日光は、風水や陰陽道で「龍穴」と呼ばれる「パワースポット」であるため、家康はそこに自らの墓所(日光東照宮)を置いたといわれています。
なおパワースポットは他にも多いようなのですが、そのひとつをご紹介します。
それは二荒山神社の参道。両脇の杉の木のせいか、参道は空気がシンとしており、ひんやりと温度が下がったように感じます。
二荒山神社は、縁結びの神様として知られています。男女の仲だけでなく、お仕事などさまざまなご縁を引き寄せてくれるとか。
今年11月24日まで「良縁祭り」を開催中なので、行ってみては?
■5:都心からわずか2時間弱だから
日光は、問題なく日帰りできる距離にあります。
車やJR、東武鉄道などいろいろなアクセス法がありますが、いちばんのお勧めは、東武鉄道の特急鉄道「スペーシア」。しかもただの特急席ではなく、ぜひ個室を選んでみてください。
運賃は、通常の特急の場合、浅草駅発なら乗車券1,360円に特急料金が1,440円(土日休)となります。個室の場合はこれに個室料金3,700円(土日休)が必要となるのですが、最大4名までOK。
つまり3,700円を4人でシェアすれば、925円を上乗せするだけで、大きめの窓と大理石のテーブルがついたゆったり室内での豪華な旅が楽しめるのです。朝食を食べながら、到着後の計画を立てるのも楽しいですよ。
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ちなみに、日光は犬にとてもフレンドリーな場所でもあります。東武鉄道はケージに入れておけば犬の乗車は無料。
日光での食事も、犬連れOKなお店がわりと多くありますし、東照宮も靴を脱いで入る建物内に連れて行かなければ、境内に入ることもできますので、ぜひ愛犬と一緒に日光巡りをしてはいかがでしょうか。
(文/松丸さとみ)
【参考】