60日間の支出を書くだけ!無理なくお金が貯まるノートの書き方

  • LINEで送る
2015.11.13

suzie.20151113

『お金持ちになった人が貧乏な頃からやっていること』(田口智隆著、フォレスト出版)はタイトルどおり、お金に不自由しない人生を実現した人が、お金がなかったころからやっている小さな習慣を紹介した書籍。

ここに記された小さな習慣こそ、もっともローリスク・ハイリターンでお金を生み出す秘訣なのだとか。

■学びをお金に変える技術を習得しよう

ポイントは「お金を増やすリスクを、自分でコントロールできること」に使うこと。

小額でいいのだそうです。たとえば月収が15万円の人なら7,500円、20万円の人なら1万円、30万円の人なら1万5,000円を「お金を回収できる学び(勉強)」に使う。

つまり自己投資、いいかえれば「学びをお金に変える技術」を習得すればいいという考え方です。

でも、なぜ自己投資が必要なのでしょうか?

この問いに対して著者は、「お金の自由を手にするチャンスを見つけ、確実なものにするためには、ある道で学んで自分の稼ぐ力を伸ばすほかにないから」だと答えています。

簡略化すれば、お金をかけて勉強するからこそ本気度が上がるということ。

人は少し負荷がかかっているくらいの方ががんばれるし、お金をかけると「本を取ろう」と思うもの。だから学びをお金に変えることで、お金に不自由しない人生が手に入るということです。

■いまのお金の使い方を見直してみよう

そんな著者は、自己投資の習慣がない人に対して聞きたいことがあるそうです。

・いつまでにお金を貯める予定ですか?

・いくら貯める予定ですか?

・どうやって貯めますか?

「いつまでに」「いくら」「どう貯めるか」が明確で、着実に行動できているなら、それは自己管理がしっかりできている証拠。自己管理ができるとは、自分で自分をコントロールできるということ。

だから、すぐにお金持ちになってもおかしくないというわけです。

しかし、そうなると、いかに自己投資のためのお金を捻出するかが問題になってくるはず。そこで著者は、まずはいまのお金の使い方を見なおしてみることが大切だと解いています。

そして、お金の使い方は、大きく分けて「消費」「投資」「浪費」の3つに分類されるのだとも。それぞれについて見ていきましょう。

(1)消費

消費は、生きていくために必要なお金。住居費、光熱費、交通費、スマホなどの通信料、食費など「衣食住」にかかる費用全般のことで、いわば人生の必要経費。

(2)投資

投資とは、自分の将来の目標のために使うお金のこと。「お金」の自由を手に入れるためのお金といってもいいと、著者は表現しています。

たとえば株などへの投資、セミナー参加費、資格取得のための学習費用や必要経費、勉強や仕事のための書籍代、他にも大人の勉強にかかる費用。

また、貯金も勉強するための資金になるので、投資に分類されるといいます。

(3)浪費

そして浪費は、ずばりムダな出費。

健康にも懐にもダメージを与えるタバコ代、通っていないジムの会費、読んでいない新聞代、払いすぎている保険料、グチばかりの飲み会費。

他にもパチンコや競馬などのギャンブル代、つい熱くなって課金してしまうネットゲームなど、遊興費や嗜好品のたぐいはすべて浪費だということ。

つまり支出を減らすためには、「浪費」をなくし、「消費」を見なおすことが大切。

そして、そのために著者がおすすめしているのが「お金のノート」をつくること。体重管理の方法として流行した「レコーディングダイエット」のマネー版です。

小さなノートにボールペンで、60日間、なににお金を使ったかをひたすら記録していくだけ。書き方のちょっとしたコツで、無理なくお金が貯まるのだといいます。

■無理なくお金が貯まる「お金のノート」の書き方

[ステップ1]

ステップ1の目的は、最初の30日間の自分の消費行動を把握すること。期間中毎日、消費活動の「日付」「買ったもの」「金額」「1日の合計金額」をもれなくノートに記録するわけです。例えば、

10月1日

缶コーヒー120円、水100円、ランチ1000円、居酒屋2,580円、雑誌980円 合計4,780円

という感じ。お金を使った理由や仕分けは不要で、1円単位まで細かく記入する必要もないといいます。下1ケタは四捨五入で大丈夫。ただし、とにかく支出を忘れず必ずメモすることが大切。

[ステップ1]

31日目からは、お金を貯める戦略を立てる段階。

記入内容はステップ1と同じですが、「買ったもの」と「金額」を「消費」「投資」「浪費」に分類して書いていくのだそうです。

11月1日

消費:弁当480円、お茶130円、水100円、ランチ700円

投資:ビジネス書1,510円

浪費:雑誌980円

合計:3,900円

という具合。こうすれば、投資以外の部分を削ることで、自己投資へのお金を捻出できるわけです。

お金の使い方を分類して記録し絵いくだけですが、知らないうちに浪費を減らそうと気をつけるようになり、逆に「投資を増やしたい」と考えるようになるのだとか。これを続けていくことにより、「マネー感覚」が身についていくというわけです。

これらの基本を軸に、以後も経済的自由を手にするための方法が幅広く紹介されています。そんな本書は、自分に投資し、お金を増やすことを真剣に考えてみるきっかけになるかもしれません。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

※田口智隆(2015)『お金持ちになった人が貧乏な頃からやっていること』フォレスト出版

関連記事