外食女子は老後破産?30代で自炊習慣がないと危険な3つの理由

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2015.11.14

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都市部で自活し、食への意識が高いあまり、日常的に外食する独身女性・外食女子に注目が集まっています。

収入が比較的高く、オシャレなお店を知っていて、食の流行に敏感なこうした外食女子は、華やかで都会の成功した女性のイメージそのもの。

ですが、節約アドバイザーのヨースケ城山さんは「いまのままの外食生活を送っていたら、高齢無職となったときに平均的な食費をも下回る生活が待っている可能性があります」と警鐘を鳴らします。

なんともショッキングな指摘です。今回は経済的な観点から、城山さんに聞いたいますぐ自炊グセをつけた方がいい3つの理由をご紹介します。

■1:おひとりさまの老後支出は実収入を上回っているから

まずは、おひとりさまの老後生活費のデータを見てみましょう。

総務省「家計調査(2013年)」によると、60歳以上の「高齢無職単身世帯」では生活費と税・社会保険料を合わせた支出が約15.6万円、対して実収入は約12.3万円。

「約3.4万円の不足分を貯蓄で取り崩して補っているのが、おひとりさまの老後家計のイメージです」と城山さん。

月3.4万円の取り崩しを、仮に90歳までの30年分で試算すると、3.4万円×12か月×30年=1,224万円。

生活費だけでも、最低それだけの不足を補う貯蓄が必要なのです。

■2:女性は男性よりも外食費が高くなりがちだから

「独身の男女が普段利用する店を見ると、男性は牛丼屋、ラーメン屋など、サクッと食べられる安い店が多いのに対し、女性たちは居酒屋やファミリーレストランなどの利用率が高いようです」と城山さん。

これはひとりで牛丼屋やラーメン屋に入ったときの、男性からの「好奇の目」から逃れるためだとか。

「ひとりでご飯食べているさびしい女性」と思われたくないという心理が働いて、おひとりさまの外食女子はこういった安くて済むお店を避ける傾向がある、というわけです。

すると、男性は1食500円程度で済むのに対し、女性は1食1,000円前後と、倍近い食費がかかってしまう結果に。

大雑把に1か月×3食=90食で比較してみると、男性はひと月45,000円で済むのに女性はひと月90,000円もかかってしまうことになります。

この計算はもちろんすべて外食ということで出した計算ですが、女性の方が外食費がかかりがちなのは仕方がないようです。

■3:老後生活の準備は30~40代から始まっているから

上記で紹介した総務省「家計調査(2013年)」の通り、高齢無職のおひとりさまの実収入は約12.3万円。さらに、この高齢無職のおひとりさま家計の内訳を見ると、食費が約3.3万円。そんななかで、外食費に5~6万円も使う生活はできません。

「60代になってから生活習慣を変えることは、はっきりいって不可能です。生活習慣とは長い間の習慣であり、いきなりは変えられないもの。ですから30代、40代のうちからゆったりと時間をかけて生活習慣を変えていく必要があるのです」(城山さん)

働いている間はお給料がもらえるので、「おいしいものをたくさん食べて仕事をがんばろう」と、食を仕事へのモチベーションにすることにそれほど罪悪感はありません。

でも、ここまで見てきた通り、そんな外食中心の生活を老後まで続けることは困難。

城山さんは、「しかし、食費を抑える工夫ができるのも女性です。節約主婦などの本、雑誌もたくさん出ていますから、そういったものを参考にいまから生活パターンを変えていくことが、老後破産から身を守るとても有効な手段です」とアドバイスします。

しかし、どうすればいままで外食ばかりしていた女性に自炊癖が身につくのでしょうか?

「いきなり自炊ではハードルが高い、時間がない、という人は、まずコンビニやスーパーでお惣菜を買うことから始めてください。それだけでも食費は変化します。これが最初のステップです」と城山さん。

その習慣ができてきたら、次はいよいよ自炊へ。しかし、城山さんのアドバイスは意外にも「ここでいきなり完全自炊は目指さないこと」。

最初は、「ご飯を炊く」ことからスタート。これでもう自炊のレベルに達します。おかずはお惣菜でも、充分食費を安くすることができます。

「まずは外食をする習慣を減らすことから始めて、内食、自炊へと変化させなければいけないのが30代、40代のうちからやらなければいけないこと。50代からではもう遅いのです」と城山さん。

自分へのご褒美や楽しみとして、ときにはお金をかけて外食をすることも大事。ですが、高齢無職となったときの家計にも思いを馳せ、今から外食依存の体質を改善していくことが豊かな老後のためには大切なのです。

(文/よりみちこ)

 

【取材協力】

※ヨースケ城山・・・節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、AFP、住宅ローンアドバイザー、年金アドバイザー。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

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