日本人の約16%が経験している「うつ病」にまつわる12の嘘

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2015.11.15

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過去12か月でうつ病を経験した人の割合は1~8%、これまでにうつ病を経験した人の割合は3~16%といわれています。日本は意外にも、欧米にくらべてうつ病が少ない国。しかし近年は、患者数が増加傾向にあります。

一方、正しくない情報もたくさんあふれています。ここでは「うつにまつわる12の嘘」を『EmpowHER』より紹介します。誤った情報に惑わされずに、正しい知識を身につけましょう。

■嘘1:うつ病は正確には病気じゃない

うつ病は、脳の働きになんらかの問題が生じている状態です。脳内の神経伝達物質が減って引き起こされるといわれています。さまざまな原因によって、脳が正常な働きをしていない状態なわけです。

■嘘2:症状は精神的なものだけではない

うつ病の症状は、気分の落ち込みなどの精神的なものだけではありません。不眠、疲労感、筋肉痛、関節痛、胸の痛みなど、肉体にも症状があらわれます。

■嘘3:うつ病は心が弱い人がなる

うつ病は脳の働きに問題が生じることによって引き起こされます。生活環境やストレスなど、あらゆる要因によって発症します。心の弱さからうつ病になるのではありません。

■嘘4:うつ病は一度なったら治らない

アメリカ精神保健研究所では、うつ病になった人のうち70%は治療を通して症状がまったくなくなったと発表しています。うつ病は治らない病気ではないのです。

■嘘5:一度うつ病と診断されたらそれは一生続く

軽度から中度のうつ病と診断された人の多くは薬を飲むのをやめても、気分の落ち込みを感じることはなかったそうです。また、再発もしない人が多いということです。必ずしも一生つきあわなければいけない病気ではありません。

■嘘6:ちょっと落ち込んだ気持ち=うつ病

単に気持ちが落ち込んでいる、悲しい気持ちになっている状態とうつ病は、まったく違うものです。うつ病の場合、気分の落ち込みが数週間から数年間ずっと続きます。気分転換すれば治る、というものではありません。

■嘘7:いちばんの治療法は抗うつ剤を使うこと

うつ病の治療としてまずイメージするのは抗うつ剤の投与。しかし、治療は薬だけによって行われるのではありません。もっとも効果的な治療法は、薬の投与とカウンセリング両方を行うことだという説もあります。

■嘘8:一生薬を飲み続けなければならない

必ずしも一生薬を飲み続けなければいけないわけではありません。薬は必要なくなる人もたくさんいます。また、薬による治療よりも、カウンセリングなどの治療のほうが効果的だと感じる人も多いようです。

■嘘9:うつ病は危険ではない

「うつ病は死ぬような病気ではない」という認識は誤りです。アメリカの自殺者の3分の2はうつ病が直接の原因だと考えられています。「死にたい」という気持ちになる、これもうつ病の症状のひとつです。

■嘘10:うつ病は遺伝する

遺伝はまったく関係ないわけではありませんが、「これがあるとうつ病になる」という特定の遺伝子は発見されていません。うつ病の人のうち、家族にもうつ病の人がいる割合は10~15%ほどと言われています。

■嘘11:うつ病になるのは女性だけ

たしかに女性のほうが男性よりもうつ病と診断されている人の数は多いです。しかし、実際にうつ病の男性はもっと多いと考えられています。女性よりも男性のほうが自分の弱みを見せたがらないため、診断を受けにくいことが原因だと言われています。

■嘘12:若者はうつ病にならない

むしろ若年者に多い病気です。現代では若者の11人に1人はうつ病の症状があると言われています。

ひとくちに「うつ病」と言っても、実際には様々なタイプがあります。一概にこうといえることは少ない病気なので、誤った情報に踊らされないように気をつけましょう。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

12 Common Myths Surrounding Depression-EmpowHER

みんなのメンタルヘルス-厚生労働省 

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