唾液は1日に1リットル分泌される!11種類の体液に関する秘密

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2015.11.16

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血液をはじめとする体液は、私たちの生存に絶対に不可欠なものですが、それらについて考えることはあまりないはず。でも、誰の体内に流れている体液には、どんな働きがあるのでしょう? 11種類の体液について見てみましょう。

■1:胆汁(たんじゅう)は1日に600ミリリットル分泌される

肝臓でつくられ、胆のうに一時貯蔵、濃縮される黄褐色の液体が胆汁。色は濃い茶色から濃い緑色で、1日に600ミリリットル分泌され、脂肪を消化する大切な役割を果たします。

■2:血液の量は成人で約6リットル

もっとも重要な体液といわれる血液。成人の血液量は約6リットルで、酸素を細胞に送ったり、二酸化炭素のような代謝廃棄物を運んだり、感染症と戦う白血球、ブドウ糖、ホルモンなどの物質を体に送り込みます。

また血液には、血小板や凝固因子と呼ばれるものが含まれていて、出血を止める働きをします。

■3:月経血は約42年間にわたって出て行く

女性は一生のうち、平均28日周期で約42年間月経があります。一回ごとの月経血量は40ミリリットル、その半分は血液で、もう半分は尿道の内壁、膣の粘液や分泌物です。

月経血量が多すぎると貧血に。初潮は、子どもから大人への移行期にやってきますし、毎月の月経は、その女性が妊娠していないという証になります。

■4:粘液は1日に1リットル作られている

粘液は、粘液線で作られる透明のねばねばした液体で、気管支、胃、腸、尿、生殖器官、目、耳を守っています。粘液は殺菌酵素、抗体、粘性たんぱく質といった重要な物質を含んでいて、大人は1日1リットルの粘液をつくり出しています。

また、呼吸器系の上皮が乾燥しないようにしたり、空気中の埃や感染性物質を除去したりする働きがあります。

■5:膿(うみ)が出るのは健康の証拠

傷が膿むとなかなか治らず、不快な日々を過ごさなければなりませんが、これは免疫システムがきちんと働いている証拠。

白や黄色、または茶色い粘性のある膿は、感染した部位にたまります。これは、細菌、白血球、他のたんぱく質と細胞残屑から成っています。よくニキビのなかに見られますが、もっと深い場所で大きくなったものを膿瘍(のうよう)といいます。

■6:精液5ミリリットルの中に約3億個の精子

精液は男性の性器から射出される液体のことで、一般的には精子を含んでいて、女性の卵子と受精します。

女性は生まれつき卵子の数が決まっていますが、男性は思春期から絶えず生殖体をつくり続けます。健康な男性の約5ミリリットルの精液には、平均3億個の精子があります。

■7:唾液の分泌は1日平均1リットル

唾液は、口のあたりにある唾液線で分泌されます。大人は食事のときをピークに、一日平均1リットルの唾液を分泌します。

粘液と同じように、唾液にも抗菌性の酵素と抗体があります。そして、唾液で食べものを湿らせて、円滑に噛んだり、飲み込んだりできるようにします。

■8:男性の汗は異性を惹きつける

皮膚の汗腺から分泌される液体。1日にかく汗の量は人によって千差万別で、10分の1リットルから8リットルの間ぐらいです。

汗は主として体温調節の手段ですが、男性の汗はフェロモンとしても機能するという説もあります。気温の高いときや運動時など、筋肉が熱くなる際に多くの汗が分泌されますます。また、緊張や吐き気によっても汗をかくことがあります。

■9:涙は眼球を保護してくれている

目の涙腺から分泌される体液。おもな役割は眼球の保護ですが、人間特有の現象として、悲しみや喜びといった感情によって、分泌されることもあります。

また、タバコの煙や玉ねぎ刻むときに出るのは、目が受けた刺激を取り除くために涙が分泌されているため。大量の涙を流すと鼻水までが出てくるのは、涙が鼻涙管を経由して排出されるからです。

■10:尿は1日1.5リットル生産される

腎臓で生産され、膀胱に蓄積される液体の排泄物。血液中の水分や不要物、老廃物から成ります。

1日に大人が生産する尿は約1.5リットル。人体の不必要な塩分と水分を取り除く機能があります。健康診断では必ず尿検査が行われ、尿中に糖が見つかれば、糖尿病の可能性があり、細菌が見つかれば、尿路感染症が考えられます。

■11:例外だけど大切な嘔吐物

一般的な体液とは違い、毎日生産されるものではありません。なんらかの刺激によって起き、乗り物酔いの嘔吐は、内耳の器官で調整されている平衡感覚が乗り物の揺れやスピードで自律神経が乱されることで起こります。

有毒なものを体外に排出するために起きることもありますが、ほとんどの場合、食事したものを体の異常によって嘔吐します。

ふだんは有難みを感じることのない体液ですが、実は私たちの体を守るために、快適に暮らすために働いている物質なのです。どれひとつとっても、なくなったら困るものばかり。そう思うと、少なからず愛着がわいてくるのでは?

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Eleven body fluids we couldn’t live without-The Conversation

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