不調はダメ呼吸が原因!心身を安定させる「正しい2つの呼吸法」

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2015.11.22

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特別な動きではなく、日常の行動を正しく行うことがいかに大切か。

そう教えてくれるのが、アスレティック・トレーナーの山本邦子先生の著書『トップアスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方』(扶桑社)です。

正しい呼吸法を身につける、立つ、歩く、感覚力を身につけるなどをしっかり見なおすことが心身の健康につながり、結果としてパフォーマンスもよくなるというのです。

今回はそのなかか、「呼吸法」にスポットを当てて紹介していこうと思います。

■呼吸法には5つのタイプがある!

呼吸法は、呼吸動作によって「力強い胸式呼吸」、「制限された胸式呼吸」、「リバース呼吸」、「腹式呼吸」、「胸郭横隔膜呼吸」と5つのタイプに分けられます。

ただし、このなかで正しい呼吸法はたった2つ、「腹式呼吸」と「胸郭横隔膜呼吸」だけです。

「体調不良を訴えている人、疾病を抱えている人の呼吸はとても制限されています」と山本先生。「呼吸が制限されている」とは、呼吸が浅く、いい呼吸ができていないということ。

山本先生は、「呼吸を円滑でラクに行えているのに病気がちで具合が悪い」という人はいままで見たことがないそう。

生命の営みで最も大切なのは「脳神経系の働きを向上させること」と「呼吸の働きを最適化できる体であること」。呼吸や循環の安定が、運動機能や感覚、思考の安定につながっていくようです。

■正しい2つの呼吸法の行い方とは

では、心身を安定させる効果のある正しい呼吸法「腹式呼吸」と「胸郭横隔膜呼吸」は、それぞれどのように行うのでしょうか。

「腹式呼吸」は、一般的によく耳にする呼吸法です。息を吸ったときに肋骨の下が横に広がりながら、腹壁が軽く前に押し出される状態。感覚的には呼吸がお腹に入り、そこから呼吸が吐き出される感じです。

「胸郭横隔膜呼吸」は山本先生が奨励する「Aヨガ」でも行われているもので、腹式呼吸よりも横隔膜を完全に使う呼吸法。

息を吸ったときに肋骨の前側が前に持ち上がり、横側が外に開きながら上がり、みぞおち周辺の肋骨下部周囲360度が拡大します。このとき、腹壁は腹式呼吸ほど大きくは膨らみません。体幹の円柱全体が広がったりしぼんだりする感覚をイメージするといいでしょう。

正しい呼吸法をマスターするためには、横隔膜の収縮と弛緩を安定的にできるようにすることをはじめ、肋骨間の柔軟性など、実は足元から整えることが必要なようです。

その代わり、正しい呼吸法をマスターすれば体調がよくなり、感情が変わってコミュニケーションも円滑になります。さらには相手の呼吸を感じてコントロールすることでビジネスの成功にもつながるようです。

本書には、その正しい呼吸法のマスターのコツや、その他簡単な「Aヨガ」のやり方を含む正しい体のつくり方が載っています。心身の健康のために、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

(文/齊藤カオリ)

 

【参考】

山本邦子(2015)『トップアスリートだけが知っている「正しい」体のつくり方』扶桑社

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