30代の生活満足度が低下中!調査でわかった今時30代のリアル

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2015.11.23

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仕事も軌道に乗り、所帯を持つ人の増える30代。人生の幸せへの階段を着実に登りはじめた世代のはずですが、最新の研究によって、その30代の生活満足度が低めであることがわかりました。

他の研究報告書でも、中年の死亡率が自殺や薬物乱用によって上昇していることが判明。

いったい、30代に何が起きているのでしょうか?

■幸せであるはずの30代に対する幻想

年齢を重ねることで期待される収入も地位も幸せも、もはや期待できないものなのかもしれません。

サンディエゴ州立大学のジェーン教授は、30代を形づくっている現在の態度やいままでの影響について調査しましたが、「若いころの方が幸せだった」と思っている人が多かったのです。

1970年代からはじまったこの調査結果からみても、幸せであるはずの30代の満足度は、着実に低下しているようです。

他の専門家も同じような結果に行き着いています。

特に金銭面において、理想と現実に差があることが伺われます。余裕が持てるはずの30代に対する理想は、幻想であるという現実を突きつけられているのです。

たとえば、あるワシントン大学の21歳の学生は、すでに適切な大学教育を受けることすら難しいと考えています。両親に取って、子どもを大学に通わせることはかなりの経済的負担になっているのです。

■ティーンと30代の生活満足度の違い

アメリカの調査では、成人の3人に1人が「とても幸せ」だと回答しました。

しかし年代別で見てみると内容は異なります。ティーンの生活満足度は上がっており、1970年代で12歳の「とても幸せ」回答者は19%、2010年代は23%でした。

しかし、30代の回答は、1970年代初頭で38%だったのが今日では33%へ低下してしまいました。

長年モニタリングに協力してきたシアトル在住の49歳女性エミリー・バルデス氏も、予測した30代と現実の30代の差について述べています。

「人生はもっとシンプルなものだと思っていた。しかし現実は両親が結婚したり、子どもができてからの子育ても予想以上のものだったりした。人生は予測不可能だ」

なにが起きるかわからないからこそ、期待通りの満足度は得られないようです。

■金銭的な問題を抱える30代が増加中

また、所得不安の問題を抱える人は以前よりも増えました。経済低迷、格差社会などなど、資本主義のなかで勝ち組と負け組が露骨な差になったいま、自分で自分を守るしかありません。

全体的には生活の質自体は低下しており、それに対して不満を感じる30代が増えたのは不思議ではありません。

金銭的な問題は、子どものときからまとわりついてきます。

特に、片親、生活保護を受けながら育ったような子どもたちは、その後も生活的困窮に陥る率が高くなります。彼らの生活満足度は、生活水準の高い子どもたちと比べると低いことが多いのです。

■本当にシンプルなことが幸福を育む

30代の幸福度の問題には、さまざまな社会的問題が絡み合っているため、すぐに解決することは難しそうです。

でも、気持ちの持ちようで幸福を「感じる」ことはできます。

人に感謝する、たくさん睡眠をとる、運動するなど、シンプルなことでも感覚としての幸福を感じることは可能だということ。

とりわけ社会的なつながりを得ることは有効です。支え合いながら生きる人生のなかで、誰かを一方的に支えることは辛いときもあるでしょう。ただ、そこに思いやりや感謝の気持ちが媒介していれば、人はきっと乗り越えることができます

なにげない日常のなかでこそ、「いま、自分は幸せ?」と問いかけてみてください。

旅行先でもなく、特別なプレゼントをもらったときでもない、見過ごしがちな当たり前の瞬間。そのなかに本当の幸せを見つけられたときこそ、「とても幸せ」になれることでしょう。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Study: ‘Happiness Advantage’ Over Age 30 Is Vanishing-CBS Miami

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