順序を変えるだけでOK!数字に強くなれる「日経新聞」の読み方

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2015.11.23

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こんにちは。深沢真太郎です。ビジネスパーソンを数と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。

「数字に強くなるために、日経新聞を読みましょう」

そんな主張を聞いたことはありませんか?

たしかに日経新聞は計指指標や様々な企業の業績が数字で記載されています。読むことで、数字に対する感覚が養われるという主張は一理あります。

しかし、ほとんどの方が「読み方」を間違えています。私が提案する読み方はこうです。

記事から読んではいけません。

いったいどういうことか、説明します。

■数字に強くなる「新聞の読み方」

実はほとんどの方は、新聞をこういう順序で読んでいます。

まずタイトルを読み、概要をつかむ

→記事を読む

→念のため表やグラフなど、補足資料も読む

しかし、残念ながらこれではいくら毎日頑張って日経新聞を読んだところで、数字に強くはなれません。数字に強くなるための読み方はこうです。

まずタイトルを読み、概要をつかむ

→表やグラフなどを読み、その数字から何が言えるかを推測する

→最後に記事を読み、答え合わせする

単に数字を眺めているだけでは、残念ながら数字に強くはなれません。その数字から何がいえるのかを自分なりに考え、仮説を立て、確認する行為をして、はじめて数字に対する感覚は鍛えられるのです。

前者の読み方だと、それをすることなくいきなり事実関係や考察を読んでしまいますので、事実の把握はできても、数字に強くなるトレーニングにはまったくならないのです。

■記事は最後に読んだ方がいい理由

1つ例を挙げましょう。

今年の7月、「アルバイト、時給1,000円時代」というタイトルの記事が日経新聞に掲載されました。その記事内には、この数年アルバイトの時給が急激に上昇していることを表現する折れ線グラフもありました。

あなたなら、この1,000円という数字と、上昇を伝える折れ線グラフだけから、今の日本では何が起こっていると想像しますか?

なぜ時給が上昇しているのか。おそらく、若者の減少により採用側が人材を確保できないため、時給を上げて募集せざるを得ないのでしょう。

このままだと、2020年には時給1,100~1,200円が相場という世の中になると推測できます。そして、2020年といえば東京オリンピックが開催される年。国内の飲食店、サービス業はちゃんとまわっていくのでしょうか……。

つまり、この1,000円に上昇というニュースは、「若者にとって喜ばしいこと」ではなく、「日本、だいじょうぶ?」というニュースなのです。

あなたもこのくらいの推測をしてから、実際に記事を読んでみましょう。実際、この日の記事内容も、私の考察と非常に近い論調でした。

これが本当の意味での「数字を読み、数字の感覚を鍛える」ということ。

あなたの新聞の読み方、間違っていませんか?

(文/深沢真太郎)

 

【参考】

深沢真太郎(2015)『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです』日本実業出版社

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