要注意!負の感情を生み出してしまう「とらわれ」7つのパターン

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2015.11.26

suzie.20151126

『負の感情を捨てる方法 「最悪」は0.1秒で最高に変わる』(中島輝著、朝日新聞出版)の著者の半生は、なかなかに強烈です。

5歳で里親の夜逃げを体験し、小学4年から分裂症、躁鬱症、パニック障害、統合失調症、強迫性障害、不安神経症などに悩まされることに。

さらに25 歳から実家に引きこもるも、家業が約20億円の借金を抱えたため自殺未遂を繰り返したというのです。

そして困難な精神状態のなか、独学で心理学やセラピーを学んで実践し、克服したのが35 歳のとき。

その結果、目の前の世界が「最悪」から「最高」に180度変わったといいます。

つまり本書では、そんな壮絶な体験を経た結果として身につけた、「生き方」のコツを明かしているわけです。

キーポイントは、「とらわれ」からの離脱。

■人は「とらわれ」から離脱することが大切!

たとえどんなに成功を収めた人であっても、人は生きている限り、自分にないものを求め、それにとらわれてしまうもの。

しかしその一方で負の感情を捨て、「とらわれ」からさよならすることも可能。

感情には「快」と「不快」しかないので、「とらわれ」を排除して「快」の感情を積極的に受け入れられれば、見える世界も変わってくるという考え方です。

だとすれば、まず「とらわれ」について知っておくことが重要であるはず。そこで、CHAPTER2で紹介されている、「『とらわれ』7つのパターン」を確認してみましょう。

■負の感情を生む「とらわれ」7つのパターン

「とらわれ」の原因は、周囲の環境に対する感情の作用ともいえるそうです。

不快な状況、嫌なタイプの他人など、マイナスの状況や人と自分が対峙したとき、それに執着することで自分が「とらわれ」の状況に陥ってしまうということ。

そんなとき、頭のなかでは、自分を取り巻く状況を認知(思考、イメージ)し、分析しているはず。

この認知が焦りや不安などの感情を呼び出し、からだをすくませて行動しにくくしてしまうこともあるというのです。

問題は、マイナスの思考やイメージという認知が、マイナスの感情を増幅させていくこと。一度そこに執着すると、次のような思考パターンにとらわれてしまいがちだといいます。

(1)「0か100か」思考

完璧主義の人に多いのが、白黒や良し悪しなど、ものごとを0か100かの両極端でとらえる思考。少しのミスも許せないので、自分が完全な状態でないと常に不満を抱くことになってしまうわけです。

(2)超極端思考

ものごとをネガティブに考えてしまいがちな人に多いのがこれ。

ひとつの失敗や問題が起きると、すべて同じように失敗や問題が起きると考えてしまう。悪いことは拡大解釈するのに、よいことは過小評価するという思考だといいます。

自分はなにをやっても同じだという考え方に傾き、チャレンジができない状態に。自ら不幸を底上げし、幸福を遠ざけていくわけです。

(3)絶対◯◯すべき思考

根拠や理由がないのに、「~すべきだ」「~しなければならない」という考えにとらわれる思考。さらに悪いことだけが目に入るような色眼鏡を通し、世のなかを見てしまう。

一度考えたことはなにがなんでもやりとおさなければいけないと考えるので、できなかった自分に罪悪感を持ち、自分を次第に追い込んでいくことに。

(4)感情的決めつけ思考

自分の気持ちや感情によって、状況や周囲の人間を判断すること。特に不安や焦りなど、マイナスの感情の焦点を当てて、その後の行動を決めることに。

感情に頼ってしまうため客観的な判断ができず、短絡的に決めつけるわけです。

(5)マイナス化思考

すべてのことを否定的に解釈する思考。この思考にとらわれていると、日常生活のすべてがマイナスに思えてくるとか。

仕事にも前向きに打ち込めず、「自分はどうせなにをやってもダメなんだ」と、新しいことにチャレンジできなくなってしまうそうです。

(6)結論思い込み思考

いくつかのネガティブな出来事から、悲観的な結論を導き出すような思考。「きっと~に違いない」「また~だ」が口癖で、悲観的な結論どおりに自分を追い込んでしまうといいます。

(7)悲劇の主人公思考

マイナスな出来事を、なんでも自分の責任にしてしまう思考。周囲で起こったこともすべて自分のせいにしてしまうので、なにもやる気が起きなくなるというわけです。

毎日生活していると、いろいろなことがあるもの。そんななかでもし、もやもやした気持ちになったら、このような感情パターンのどれかに当てはまらないか考えて、見るといいそうです。

どのパターンにあてはまるのかを客観的に把握するだけでも、相応の効果があるとか。

そのうえで、自分の周囲の環境への意識を変え、感情に惑わされないようにすることが大切だというわけです。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

※中島輝(2015)『負の感情を捨てる方法 「最悪」は0.1秒で最高に変わる』朝日新聞出版

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