コンサート会場の客席が来年「12万人分も減る問題」が勃発中?

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2015.11.27

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都内および近郊で、コンサート会場として頻繁に使用されるホールやアリーナが続々と閉館、または改修工事のための一時閉館に入っています。

そのピークとなるのが、2016年の春。老朽化のため、周辺施設の大規模工事のため、設備改善のため……と事情はそれぞれ異なりますが、時期が重なることにより、首都圏では一時、合わせて約12万人分の客席が減る事態に見舞われます。

となると、使用できる会場の奪い合いとなっても不思議はありません。人気アーティストにとっては、ライブのスケジュールを組むのもひと苦労。

首都圏の日程が定まらないと、全国ツアーの日程にも影響が出ます。もしかしたら、2016年は恒例のツアーを行わないアーティストも出てくるかも……。

そこで、すでに閉館済みのところも含め、どんな会場がどんな事情でクローズするのかをまとめてみました。お気に入りのアーティストがいつも使っている会場が含まれていたら、2016年のツアースケジュールに要注意です。

■1:さいたまスーパーアリーナ(収容人数37,000人)

コミュニティアリーナの大型映像装置改修や、外壁改修などのため、開業15周年を機に2016年2月15日~5月15日にかけて休館。

■2:横浜アリーナ(収容人数17,000人)

開業25周年を迎え、ロビーの内装を変えたり、トイレを回収したり、楽屋・控室・場内案内表示サインを便利なものにするため、2016年1月12日~6月30日まで休館に。

■3:渋谷公会堂(収容人数2,084人)

1964年に完成したホールの老朽化対策として、渋谷区役所庁舎とともに解体・建て替え工事のため2015年10月4日をもって営業終了。2018年に新装オープンの予定。

■4:日比谷公会堂(収容人数2,074人)

1929年開館の歴史あるホール。施設の老朽化と耐震化のため2016年春から大規模工事を開始。そのため2016年4月から2020年以降まで長期休館に。

■5:ゆうぽうとホール(収容人数1,803人)

1982年にホテルや結婚式場、レストランなどの複合施設内にオープンし、バレエの殿堂として知られてきた多目的ホール。老朽化のため2015年9月30日をもって複合施設ごと閉館に。

■6:国立霞が丘陸上競技場(収容人数54,224人)

■7:日本青年館(収容人数1,360人)

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて競技場の全面建て替えのため、コンサートなどにも利用されていた国立霞が丘陸上競技場が2014年5月に閉鎖。

隣接する日本青年館の敷地部分まで新国立競技場が拡張されることに伴い、日本青年館も2015年3月に閉館。近隣に2017年春、リニューアルオープン予定。

■8:SHIBUYA―AX(収容人数1,700人)

もともと代々木競技場の駐車場だったスペースに、仮設の施設として2000年にオープン。そのまま13年間営業したものの、本来スポーツ振興のための土地であるために営業目的がそぐわないとの指摘を受けて2014年5月に閉館。

■9:東京厚生年金会館(収容人数2,062人)

1961年にオープン。海外のアーティストも公演を行うなどロックファンに愛されていたものの、年金の公的流用問題を受けて全国の厚生年金会館が閉鎖されるなか、2010年3月に営業を終了、解体工事が行われた。

このほか、2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場に予定されている東京国際フォーラムや代々木体育館なども、改修工事のため一時閉鎖されるのではと噂されています。

そんななか、改修のための休館が心配されていた中野サンプラザと日比谷野外大音楽堂は、当面の間は従来の営業を続けると発表されました。少しだけ明るいニュースといえそうです。

しかし、首都圏のライブ会場不足が、アーティストにとって深刻な問題であることに変わりありません。生演奏が聴けるライブは、一期一会。

開催される回数が減ってしまう可能性もありますから、お気に入りのアーティストのコンサートは「次でいいや」なんて思わずに、マメに足を運んで、その日その会場でしか味わえない熱い演奏を楽しみましょう。

(文/宮本ゆみ子)

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