世界に2人しかいないヒマラヤ大聖者が伝える「幸せに生きる術」

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2015.11.30

himaraya

「幸せになりたい」という想いは、誰しもが抱く普遍的なものですよね。私たちはそのために努力もたくさんします。けれど、その結果、本当に幸せに近づいているのでしょうか。

『ヒマラヤ聖者の太陽になる言葉』(相川圭子著、河出書房新社)の著者はヨガマタ(ヨガの母という意味)の相川圭子さん。

現在、会うことのできる世界でたった2人のシッダーマスター(ヒマラヤ大聖者)のひとりです。彼女は史上初の女性のシッダーマスターでもあります。

いままでのやり方に疑問を抱きつつ、ペダルをこぐ足を止められないのもまた、私たちなのだと思います。なにより、現代の生活は忙しすぎます。多すぎる情報、複雑な人間関係、誰もが疲弊して、助けを求めています。

手はじめに、「幸福とはなにか」を考えなおしてみるのはどうでしょうか。「現代瞑想の母」と呼ばれる相川さんの言葉が、きっとその道のガイドとなるはずです。

■幸福になりたいのに何が幸福かわからない私たち

たいていの人は、幸福とは、いま自分にないものを手に入れることと思い込んでいるようです。しかし、相川さんは問いかけます。「欲しかったものが手に入って喜んだのもつかの間、次の瞬間、また次のものが欲しくなったりした経験はありませんか?」と。

欲しいもの、資格、仕事、お金。望みは叶った先から、次から次へとわいてきて、いったいどこへ向かっているのか、自分でもわからなくなっている人は多いのではないでしょうか。

「もしかしたら『幸福』の意味さえ、あまり考えるヒマがないのかもしれません」

相川さんの語り口は優しいですが、また、鋭くもあります。

幸福になりたい人の多くは、「心」を一生懸命に働かせる、と相川さんは指摘します。それが心の使いすぎを招き、果ては体まで消耗させてしまうというのです。

■性質を知れば心はコントロールできるようになる

普段、私たちは心の状態に一喜一憂しますが、心を自分でコントロールできるものとはあまり考えませんよね。逆に、心にコントロールされている状態なのかもしれません。

ではどうすればいいのでしょうか。心を浄化することを知ってください、と相川さんはいいます。心のなかのゴミを捨てるのです。ゴミにはこだわりや欲といったものも含まれます。

それは「執着」と呼ばれるものです。そうしたものを捨てることで、心を空っぽにしていくことが、心を浄化することなのだそうです。

また、「心にはさまざまな性質がある」と相川さん。そのひとつが、「ものをくっつける」というもの。たとえば心のなかに思い込みや執着などのゴミがあると、同じようなエネルギーのゴミを引き寄せてしまうというのです。

そうした心のカラクリを知って、コントロールできるようになることが、真の幸福を知る最初のステップになると、相川さんはいっています。

■なかなか自分自身を愛せない人へのアドバイス

現状に幸せを見いだせず、ひたすら努力や我慢を重ねる私たちは、もしかして自分のことが好きではないのかもしれません。

相川さんはまた、次のように、私たちを励ましてくれます。「人間は心の奥底に誰もが美しいダイヤモンドを持っています。心の動きが邪魔をして、ほとんどの人にはその美しさが見えなくなってしまっています」と。

自分を受け入れ、自分を愛せるようになると、人も受け入れ、愛せるようになります、と相川さんは続けます。

相川さんが長年の厳しい修行から得た究極の悟りの言葉を読めるのは、日本人である私たちにとって、ラッキーこの上ないことといえるでしょう。

とはいえ、平易な表現で書かれてはいますが、すぐには理解できないこともあると思います。いつもそばに置いておいて、人生に迷ったときに紐解いてみたい一冊です。

(文/Kinkiii)

 

【参考】

※相川圭子(2015)『ヒマラヤ聖者の太陽になる言葉』河出書房新社

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