海外で、アニメキャラに憧れて肋骨を6本抜いた女性が話題になっています。
整形費用は総額で11万9,200ドル(1,463万円)。巨額のお金を投資して全身整形し、理想のアニメキャラに近づこうとしているのです。
なぜこのような人が海外で続出し、整形の金額まで公表するのでしょうか? 日本とはなにが違うのでしょうか? 気になる点に迫ってみます。
■常にインスタジェニックな写真を求めている
1,000万円を整形に使えるということは、もともと財力があるということです。
ある程度の財力がある女性の場合、たいていの欲は満たされています。ファッション、コスメ、グルメ、デートなど、満たされているものが多いなか、彼女たちが最終的に求めるのは、虚栄心とSNSでの「いいね!」です。
インスタジェニックな写真が撮れるよう、撮影されることありきで整形に挑みます。
SNSがこれほど流行っていなければ、彼女たちはここまで整形にお金をかけることはなかったかもしれません。
金銭を公開するのは財力の顕示ですが、もともとこういった層の女性は自己顕示欲が強いのです。
美貌ももともと持っているケースが多く、さらにインスタジェニックな写真を求めて、彼女たちは過激な整形を繰り返します。
「いいね!」がつく限り、また写真を使って世界中に拡散されて世界で話題になる限り、彼女たちの整形はストップしないのかもしれません。
■インスタグラムで16万人ものフォロワーが
「ロジャーラビット」のジェシカ・ラビットにあこがれて全身整形したピクシーフォックスさんも、インスタグラムに16万人のフォロワーがいます。通常のモデルでは得られないこれらのフォロワーが、彼女の自己顕示欲を満たしてくれるのです。
「いいね!」とコメントの嵐で、それがますます彼女の変貌を加速させるということ。「承認されたい」「満たされたい」という思いは、インターネット利用者なら誰しも持っているものですが、それが少し行きすぎた形で現れているのかもしれません。
世界的に報道されたことで、70,000人だったフォロワーは16万人までに膨れあがり、ますます彼女の整形は加速しそうです。
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満たされない思いをソーシャルネットに仮託して、彼女たちの整形は続くのでしょうか。整形をやめるときは、彼女がソーシャルネットをやめるときなのでしょう。そんな日が来るかどうかは誰にもわかりません。
(文/渡邉ハム太郎)
【参考】